NY市長 マリファナ使用の逮捕停止を警察に要請

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ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長は、公共の場におけるマリファナ(大麻)使用に対する逮捕の停止を、ニューヨーク市警察(NYPD)に要請する意向だと、ニューヨーク・デイリーニュース(New York Daily News)が報じた。現在、公共の場でのマリファナ使用は違法だが、関係者の話によると、今後は逮捕ではなく、召喚状を発するという。

ニューヨークにおけるマリファナの使用は、白人と黒人で同程度の比率率だが、逮捕者の割合が人種間で大きく異なる(ニューヨークタイムズの調査によると、昨年逮捕された4,000人のうち86%が黒人及びヒスパニック系)ことから、不平等が問題視されている。市長はこの問題を受け、マリファナの取り締まり方針の見直しに関して、30日間のレビューを設けると先週発表を行っていた。

マリファナ合法化に向け下地作り

嗜好用マリファナの合法化に関して、デブラシオ市長は長く反対の姿勢を示していたが、「マリファナは、近々ニューヨーク州で解禁されるだろう。」と見通しを述べ、「公共の安全や、健康、財政的な影響について、都市計画を立てることが重要だ。」として、新たにタスクフォースを設けた。タスクフォースでは、公共の場でのマリファナ使用者にどう警察が対処するか、マリファナを販売するディスペンサリーの地域分け、公共の健康促進に関する問題を検討する。

先週マンハッタン地区のCy Vance Jr.検事と、ブルックリン地区のEric Gonzalez検事は、マリファナ使用に関する全ての事件の起訴を休止すると発表している。

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