NY市 小売り・飲食・理髪店など第2段階の事業再開。街の様子は?

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ニューヨーク市では22日、アウトドアダイニングや店内での買い物、オフィス業務、ヘアサロンなど第二段階の事業再開を開始した。

6月8日には、建設業や卸業、小売り店(店頭ピックアップ)など第一段階の事業がスタートしている。デブラシオ市長によると、第二段階では15万人から30万人が職場に復帰するとみられている。MTAは今回の再開で、乗車数は1日200万人に達すると予測している。パンデミックの開始前は500万人以上が利用していた。

街の様子は?

午前10時、オフィス街のグランドセントラルターミナル駅周辺。道路は車で混雑しているが、歩行者は少ない。

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ニューヨークタイムズによると、「パートナーシップ・フォー・ニューヨークシティ」(Partnership for New York City)が行った調査では、マンハッタンに拠点を持つ60社は、8月15日までにオフィスに復帰する従業員は、わずか10%になるだろうと回答している。
JPモルガン・チェースは、具体的な従業員の復帰日を設定しておらず、ゴールドマン・サックスも大半の職員は、来年までオフィスに戻ることはないだろうと述べている。

体温を測定するビルのスタッフ。©mashupNY
sohoのオフィスビル。入り口を解放し、入館者が交わらないよう順序を指示する矢印がつけられた。©mashupNY

3月17日から閉鎖していたメイシーズのヘラルドスクエア店。午前11時の開店前には、数十人がドアの前に並んだ。店内はソーシャルディスタンスを示すサインやハンドサニタイザー、レジ脇には透明のアクリル版が設置された。
周辺にあるビクトリアシークレットなどの小売り店は閉鎖したままだった。

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抗議デモに乗じた略奪行為が発生したソーホーでは、盗難防止用の板を張った店舗も多い。板を外し、窓ガラスを修繕したり、商品を搬入したり様子も見られた。ルイ・ヴィトンは店内での営業を開始。アップルストアは先週から、店外での接客を行っている。

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4月頭より閉鎖されている公園やプレイグランウンドも再オープンした。撤去されたバスケットコートのフープは外されたままとなっている。

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レストランでは、歩道や道路に座席を設け、アウトドアダイニングをスタートした。デブラシオ市長は21日の会見で、アウトドアの営業に関し3,192件のレストランからの申請があったと述べた。

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ヘアサロンでは、透明のボードやカーテンで顧客同士の仕切りを作り、フェイスシールドを着用して接客している

クオモ知事の発表によると、22日のニューヨーク州の感染者数は552人(感染率は0.97%)まで減少した。死者数は10人だった。