NY市 ワクチンツーリズム。国内観光客にワクチン接種開始

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ニューヨーク市は7日、米国在住の16歳以上を対象に、ワクチン接種を開始すると発表した。

これまで、市内在住もしくは就業中の住民を対象にワクチン接種を行ってきたが、今後はこれらの規制を解除する。なお16歳と17歳に接種するワクチンはファイザー製に限定する。

現在、市内のワクチン会場では、予約なしで接種を受け付けている。観光客に人気の場所(タイムズスクエアやブルックリンブリッジパーク、セントラルパーク、ハイライン)などに移動式のポップアップ接種会場を設ける。仮設会場では、1回で接種が完了するジョンソン&ジョンソンのワクチンを提供する。運営時間は午後1時から午後8時まで。

観光事業を促進する機関NYC & Companyによると、ニューヨーク市の国内観光客数は、全体の80%を占める。
デブラシオ市長は6日、市の観光業の復活に向け、観光客にワクチンを接種する機会を提供する計画を明らかにしていた。観光客に対する「ポジティブなメッセージ」で、ニューヨークに来る理由の一つになると述べ、「ここに来てください。安全で、素晴らしい街です。あなた方を大切にもてなします」と呼びかけていた。

8日現在のニューヨーク州のワクチン接種率は約60%(完了は47%)となり、新型コロナウイルスの検査陽性率は1.29%まで減少した。

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17日には地下鉄の24時間運行サービスを再開する。19日にはニューヨーク市内の新型コロナウイルスの規制の大半が解除され、飲食店やオフィス、小売店、劇場、美術館、遊園地、ジムは人数制限を設けず、全面的な営業が許可される。