NY市 3月5日より映画館の営業再開へ

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ニューヨーク州のクオモ知事は22日、3月5日よりニューヨーク市内の映画館の営業再開を許可すると発表した。観客は25%かつ1スクリーンあたり50人以下に制限する。

ニューヨーク市内の映画館は、パンデミックが始まった3月中旬から約1年間、閉鎖されていた。

21日の検査陽性率は4.33%、新規感染者数は6,146人だった。クオモ氏は「新型コロナウイルスの検査陽性率は過去3カ月で最低となった」と述べ、映画館やビリヤード場のほか、3月15日より結婚式などの集会を許可すると発表した。

劇場内では、着席時や飲食時以外のマスク着用、ソーシャル・ディスタンスなどの安全対策を求めるほか、劇場に基準を満たした空調設備の設置を義務付ける。新型コロナ検査を受ける必要はない。

ビリヤード場に関しては、ニューヨーク市内は35%、それ以外の地域は50%以下に制限する。

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結婚式の参加人数は、会場の収容人数の50%かつ150人以下に制限する。参加者は全員、事前に新型コロナの検査を受けなくてはならない。大規模なイベントの場合、会場側は、事前に地元の保健局に事前に報告が必要となる。

大作の公開が延期に

新型コロナウイルスの影響により『ワンダーウーマン1984』や『トップガン マーベリック』『007ノー・タイム・トゥ・ダイ』など大作映画は、公開が延期またはストリーミングでの配信に切り替えられた。

大作の公開延期を受け、リーガルシネマズの親会社で世界第2位の大手映画館チェーン、シネワールド・グループ(Cineworld Group)は昨年10月、米国と英国の劇場、650館以上の運営を一時停止すると発表した。

同社は、ニューヨークなどで劇場再開の見通しが立たない中、スタジオ側は「新作を公開することに消極的だった」と述べ、「(顧客が)劇場に戻りたいと思うような、強い商業作品を提供することができない」と閉鎖の理由を語った。

ニューヨーク州の映画館では10月、劇場前の電光掲示板に「#ReopenOurCinemasNY」と表示し、クオモ氏に営業の再開を求めていた。クオモ氏はその後、ニューヨーク市とクラスター発生地域以外の映画館の営業を10月23日から許可すると発表した