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PCR検査が1回30万円!? マンハッタンのセレブ病院がぼろ儲け

ニューヨーク市マンハッタンのグリニッジビレッジにあるレノックスヒル病院では、緊急外来部門の外に掲げられた看板につられて新型コロナウイルスのPCR検査を受けた患者に、3,000ドル(33万円)前後を請求していたことがわかった。ニューヨークタイムズが報じた。

この中には、仕事や子供の学校の要件を満たすために12回検査を受けた家族に、3万9,314ドル(430万円)を請求していたケースもあった。

同病院ではパンデミック中に1万5,000人の検査を実施している。

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金額の内訳は、検査費用が671ドルで、このほかは緊急治療室に関連する費用だった。671ドルは、主要な検査機関の6倍の金額で、合計額は通常の検査費用の30倍に相当するという。

昨年成立したコロナ対策法では、保険会社が検査費用を完全に負担することとなった。また保険会社は、医者の訪問またはレノックスヒルのケースのような緊急治療室の費用など、検査を受けるために必要な費用も負担することとされた。

事実、タイムズが調査した16人の被検査者では、直接請求された例はなかった。ただし、最終的には、高額な保険料として人々にはねかえってくると指摘している。

1857年に創立したレノックスヒル病院は、アッパーイーストサイドに本棟を構える。2012年にはビヨンセが出産するなど、裕福な患者にサービスを提供していることでも知られる。現在、州最大の医療システムであるノースウェル・ヘルス傘下にある。

ノースウェルは昨年成立したコロナ対策法で、12億ドルの資金支援を得ている。

なお、ロングアイランドにあるノースウェルのドライブスルー検査所では、2,793ドルが請求されたケースもあった。

ノースウェルはタイムズの取材に、検査費用は適切だと主張している。またチーフ・ビジネス・オフィサーのリッチ・ミラー氏は、2つの検査プロセスがあると説明。一つは医者の指示によって検査を受ける患者で、これは緊急治療室ではなく、サービスセンターに案内される。処方箋のない患者は、緊急治療室で診察を受けるため、施設費用が発生する。グリニッジビレッジでは、検査の約75%が、緊急治療室を経由したものだという。

グリニッジビレッジでは、現在看板を下ろしている。

カリフォルニア大学サンフランシスコ校で医療請求に関する研究をするRenee Hsia教授は、「完全に健康な人々に緊急医療費用を請求できるのだから、病院にとってはドル箱だ」と述べ、医療のマーケット志向のアプローチによる結果であると同時に、「法が誘発した行動だ」と、法の問題を指摘した。

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