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「まるで家畜扱い」たらい回しに非難の声。高級住宅地ホテルのホームレスをウォールストリートへ

ニューヨーク市のホームレスサービス局(DHS)は25日、アッパーウエストサイドのホテルに一時滞在していたホームレスを、ウォールストリートのホテルに移動させると発表した。移動先のホテルは、商業用からシェルターに改造される。

市は4月、新型コロナウイルス対策として、ソーシャル・ディスタンスが困難なドミトリー形式のシェルターにいた約1万人のホームレスを、ホテルへと移動させると発表した

しかしその後、アッパーウエストサイドの「ザ・ルーサーン」(the Lucerne)や「ベレクレア」(Belleclaire)に滞在するホームレスが、公共の場で薬物摂取や自慰行為、排泄のほか、売店から物を盗むなどの問題が報じられた。また滞在者の中には、性犯罪者が含まれていることも判明し、住民の間で安全への懸念が高まっていた。

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DHSは今月8日、住民から生活の質が低下したとの苦情を受け、ルーサーンのホームレス200人以上を、別の場所に転居させると発表していた。

当初、31ストリートにある成人家族と障がいを持つホームレス用住宅「Harmonia」へ移動させる予定だったが、擁護団体のリーガル・エイド・ソサエティが市を提訴すると発表した後、市は移動計画を停止した。

たらい回しに非難の声

ルーサーンからの移動が決定した後、ホームレスの擁護団体や一部の住民、市議会議員から非難の声が上がった。

amニューヨークによると、27日にホテル前で行われた集会には、市議会議員や2021年の市長選に立候補を表明しているスコット・ストリンガー(Scott Stringer)会計監査役らが参加し、市に計画を撤回するよう訴えた。

同地区を代表するヘレン・ローゼンタール(Helen Rosenthal)市議会議員は「ホームレスをシェルターに戻すのは、問題の棚上げだ。」と非難。「高額で雇われた腕利の弁護士がやってきて」介入すると述べ、この結論を放置すれば、他のコミュニティでの前例を作ることになると問題を指摘した。

アッパー・ウエスト・サイドの住民が組織するウエスト・サイド・コミュニティ・オーガニゼーションは、元副市長の弁護士を10万ドル以上で雇い入れ、市に対する訴訟を辞さない構えを見せていた。その後DHSは、ルーサーンのホームレスを移動させると発表した。

ホテル滞在者の一人は会見中、「家畜のごとく、移動させられているだけだ」と述べ、「移し替えることだけが解決方法ではない」と語っている。

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