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新型コロナで死者増加。ニューヨーク市 無縁墓地の埋葬作業人を雇用

ニューヨーク市は、ハートアイランド(Hart Island)にある無縁墓地での埋葬作業のため、作業人を雇用したことがわかった。ロイター通信が報じた。

ハートアイランドはブロンクスの北東岸にある島で、19世紀から、身寄りがなかったり、家族が葬儀を手配できなかった遺体を埋める場所として使用されているという。通常、1週間あたりの埋葬数は25遺体程度で、刑務所の受刑者が低賃金で作業を行なっている。

埋葬を監督する矯正局の広報担当者によると、新型コロナウイルスの感染が拡大するなか、埋葬する遺体は1日あたり24体に増加。棺を並べて埋めるための溝が、新たに2箇所掘られた。安全上の理由からパンデミックの間は囚人に変わって、契約労働者が雇われたという。

▼ハートアイランドで白い作業着の人々が棺を埋める様子

ニューヨーク州のアンドリュー・クオモ知事の9日の発表では、新型コロナウイルスに関連する死者は過去24時間で799人に上り、3日連続で最多数を更新した。ニューヨーク市の合計死者数は4,778人で、州全体の65%以上を占める。

市検視局の広報担当者、アジャ・ワージー・ディビス氏はロイター通信に対し、遺体の死因の照合には時間がかかると述べる一方、最近埋葬された遺体には新型コロナによる死者が含まれる可能性が高いと語った。

同島は、市の死体安置所の収容能力を超えた場合に、一時的な埋葬場所としても使用されるが、矯正局と検視局ともに一時埋葬の必要性を否定している。市検視局は建物内に800から900遺体を安置することができることに加え、冷凍トラック40台に4,000体を保管できるという。

今週、ニューヨーク市議会衛生委員会のマーク・レヴィン議長は、新型コロナウイルスの感染拡大ともなう死者の急増により、死体安置所や葬儀場などの施設が不足しているとツイート。遺体を一時的に埋葬する準備が必要だと主張していた。

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