NY市 一部の道路を歩行者に開放。ソーシャルディスタンス確保

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ニューヨーク市のデブラシオ市長は1日、ソーシャル・ディスタンス(社会的距離)を確保するため、一部の道路を、歩行者やサイクリストに開放する「オープン・ストリート」を2日より実施すると発表した。

当初、月曜からの実施を予定していたが、週末は晴天となり、多くの人出が予想されることから前倒しされた。第一段階として40マイル(約64km)を開放し、最終的には100マイル(約160km)まで拡張する予定。
デブラシオ市長は、出かける際のマスク着用と、大規模な集会を行わないよう呼びかけた。

今回開放される道路は以下の通り。開放時間は午前8時から午後8時まで。

パーク内のストリート

  • Fort Tryon Park(MH)
  • Flushing Meadows(QN)
  • Forest Hill Park(QN)
  • Callahan-Kelly Park(BK)
  • Grant Park(BX)
  • Silver Lake Park(SI)

パークに隣接したストリート

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  • Williamsbridge Oval(BX)
  • Court Square(QN)
  • Carl Schurz Park(MH)
  • Highbridge Park(MH)
  • Prospect Park(BK)
  • Stapleton Waterfront Park(SI)
  • Lt.William Tighe Triangle(MH)

これに先立ち、ニューヨーク市では3月末にパイロットプログラムとして小規模の開放を行った。しかし、警察官の病欠が相次いでいたため、道路の監視を行うリソースを他に回すという理由から終了していた。

車道の開放を訴え続けていたコーリー・ジョンソン市議会議長がクオモ知事に直接働きかけた後、デブラシオ市長は、市民への道路開放を約束した。

今回発表された道路は、ほとんどが公園内にあることから、オープン・ストリートには程遠いという意見も寄せられている。

ニューヨーク市の5月1日の新型コロナウイルス累計感染者数は16万4,505人、死者数は1万8,231人(推定5,231人を含む)となった。新規入院者数は136人で、現在704人がICUで治療を行っている。