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NY市、レストランでの店内飲食を延期。新型コロナ拡大で

ニューヨーク市のデブラシオ市長は1日、全米で新型コロナウイルスの感染が拡大していることを受け、来週月曜日より再開予定のレストランでの店内飲食を延期すると発表した。 

デブラシオ市は「1週間前は可能だと思っていたが、国を取り巻く環境は悪化する一方だ。」と述べ「現時点は、インドアダイニングに進むべき時ではない。」と語った。

後ほど会見を行ったクオモ知事は延期に関して、感染拡大に加え、ニューヨーク市内で、ソーシャル・ディスタンスやマスク着用の遵守が欠如しており、「気が緩んでいる」と指摘。さらに、市が違反者の取締りを行っていないと非難した。また全ての事業再開の決定の権限は、州知事にあると改めて述べた。

クオモ氏は、密閉された店内では、エアコンがウイルス拡散の原因となっている可能性を指摘している。前日の会見で、事業者に高機能のフィルター付きエアコンを導入するよう要請。大規模なモールでは導入を義務付けるとした。空気清浄機などに使用されるHEPAフィルターは、新型コロナなどのウイルスを除去してくれるとして、NASAなどが現在研究を行っていると述べた。

ニューヨーク州では3月下旬、必須事業以外の閉鎖などを求める「Pause」の規定により、レストランでの店内飲食は禁止された。テイクアウトもしくはデリバリーのみ許可されている。
今月22日からは、事業再開の第二段階として、歩道や縁石などアウトドアスペースでの飲食が可能となった。市の発表では、これまでに6,600件のレストランにアウトドアでの営業許可が発行された。

ニュージャージ州のマーフィー知事も、今週木曜日から再開を予定していたインドア・ダイニングの延期を発表している。

全米の新規感染者が過去最多に

ロイターによると、米国では30日、新型コロナウイルスの新規感染者が4万7000人を超え、1日としては過去最多となった。カリフォルニアやテキサス、アリゾナ州などで、新規感染者数が最多を更新している。

同日、ニューヨーク、ニュージャージー、コネチカットの3州は指標に基づき、訪問者に自主隔離を義務付ける州の対象を、16州に拡大すると発表した。フロリダやテキサス、アリゾナなどに加え、カリフォルニアなど新たに8州が加わった。

1日に発表したニューヨーク州の新規感染者は625人で、全検査に対する陽性率は1.15%だった。
3月以降の累計検査数は、400万件に達した。クオモ氏は今後、全州民に対して検査を拡大すると発表。無料で検査を受けることができる。

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