NY市、新型コロナ死者数1万人超。未検査の推定死者追加で大幅増

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14日、ニューヨーク市の新型コロナウイルス(COVID-19)による死者数は、昨日の6,589人から約3,800人増え、累計死者数は10,367人に達した。

死者の急増について市保健当局は、これまで検査で陽性が確認された患者のみに限定していたが、COVID-19で死亡したと推定される人を加えたと説明した。

NBCニューヨークによると、3月11日から4月13日の間のCOVID-19以外の死者は8,000人以上で、前年同時期より約66%(5,167人)増加した。
Gothamist/WNYCは、入院せずに自宅で死亡した人は、市検視局の検査プロトコルから除外されるとして、これらの人々が死者数に含まれていない可能性があると報じていた

現在ニューヨーク市では、検査態勢や病床数に限りがあるため、感染した可能性がある場合でも重症でない限り、自宅での療養を求められる。
ニューヨーク市のデブラシオ市長は、7日の会見で「検査や治療を受けず、最近自宅で死亡した人の多くは、COVID-19に関連するものだと推定している。」と述べ、実際の死者数が、発表よりも増加する可能性を示唆していた。

市が新たに公表した予備データによると、COVID-19による死亡と推定される人は、50%以上は病院で、その他は自宅や老人ホームで死亡が確認された

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ニューヨークタイムズによると、COVID-19と推定される死者数の開示を始めた都市は、ニューヨーク市のほか、コネチカット州やオハイオ州、デラウェア州など、少数にとどまる。
初期に感染が拡大したワシントン州やカリフォルニア州、ルイジアナ、シカゴなどは、陽性患者のみをCOVID-19の死者数として発表している。

米疾病対策センター(CDC)は、ニューヨーク市で最初の死者が確認された3月14日以前から、COVID-19の感染が「想定される」症例は、死亡診断書に記載するようガイドラインで推奨しているという。