SNSで「ズレてる」の声も。NY市長メイシーズ独立記念日花火大会の開催発表。

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ニューヨーク市のデブラシオ市長は22日、今年のメイシーズ独立記念日花火大会を開催すると発表した。

「独立記念日は、われわれが見逃すことができない日だ。このような日はほかにはない」と述べ、メイシーズのジェフ・ジェネット(Jeff Gennette)最高経営責任者(CEO)と協議の上、花火大会の実施を決定したと語った。
具体的な開催方法については発表していないが、「いずれにせよ、ショーは行う」と述べ、「安全かつ賢明な方法」で開催しなければならないと語った。

全米で最も感染被害が大きいニューヨーク市では、感染者数が13万8000人、(推定死者数約5,000人を含む)死者数は1万5,000人近くにのぼっている。
必須事業以外の一時閉鎖により、多くの人が解雇や一時帰休などで職を失うなど経済的損失も大きい。家賃や食費の支払いに困窮する住民が増える中、花火大会の発表を行った市長に対し、的外れとの批判の声が寄せられている。

「世間からかけ離れて実行しようとしている。誰も花火なんて気にしていない。みんな仕事がなく、家賃も払えない。多くの住民が毎日亡くなっている。もし助けになりたいなら、道路を閉鎖するんだ。そうすれば、安全にソーシャルディスタンスができる。」

「私がデブラシオから最近知った2つのことは、医療従事者向けの祝賀パレードを実行することと、メイシーズと協力して独立記念日の花火大会を安全に行うということよ。どれだけ役にたたないの」

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ニューヨーク市ではこれまで、人口の密集を避けるため、セントパトリックパレードや、第50回NYCプライドマーチなどの大型パレードを含む、6月までの全イベントを中止にした。

なお、メイシーズは3月末、店舗閉鎖に伴う売り上げ減少により、12万5,000人の従業員の大半が一時帰休に移行すると発表している。