ニューヨーク市 テロ対策用バリケード設置に57億円拠出を発表

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2日、ニューヨークのビル・デブラシオ市長は会見で、テロなどの危険から歩行者を守るため、自動車の歩道への侵入を防ぐボラードなどを、新たに1500本設置する計画を発表した。

市長は「2017年、ニューヨーカー達は、地下鉄や自転車レーン、またはタイムズスクエアで、我々に危害を加えようとする人々の残酷な手口を目の当たりにした。」と述べ、「しかしながら、我々は脅威に屈せずに追加投資を行い、ニューヨーク市を将来の攻撃から守り、安全を保つという我々の決意を示すボラードを公共スペースに設置する」と発表。これら設備の設置に5,000万ドル(約57億円)を費やすことを明らかにした。

ニューヨークでは、昨年5月に、タイムズスクエアで暴走した自動車が歩行者を次々とはねる事件が発生。1名が死亡、22名が重軽傷を負った。また、10月31日のハロウィーン当日、ロウアーマンハッタンで起きたISISに触発された男によるトラック暴走テロ事件では、8人が死亡し、12名が怪我を負った。12月11日には、地下鉄ポート・オーソリティ・バスターミナル駅において、ISISに影響を受けた男による爆発事件が起きている。

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これらの事件を受け、ニューヨーク市では、一時的な措置として、通行量の多い場所などを中心にコンクリートのブロックを設置している。発表では、今月からさらなる一時的措置として、これらブロックを、より見栄えの良いもの置き換える。その後、3月から今後数年にわたって、新たなバリアやボラードの設置を進めていくという。
現在のところ、これら新設備の設置場所は明らかにされていない。

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