1杯3000円!空港のビールがぼったくり

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オーバープライスに慣れたニューヨーカーもびっくり?ニューヨークの空港で、1杯3,000円のビールが販売されていたことが分かった。

ブルックリン出身のクーパー・ランドさんが投稿したラガーディア空港の飲食店のメニューの写真には、サミュエル・アダムズのサマーエールが27.85ドルと記載されている。
さらに値段には、コロナからの回復を支援するための上乗せ料金まで含まれていたため「すべてが笑える。従業員には支給されない10%の”COVIDリカバリー料金”も」と指摘した。

このビールを購入した場合、サービス料やチップなどが加わり、最終的に40ドル近くとなる。コメント欄には「合法的な強盗」「店では12パック17ドルで販売されている。ただの価格つり上げだ。買うのをやめろ」「COVID上乗せ金をかき集めている企業は、政府から8億円以上の中小企業向けCOVID融資を受けている」などの批判が寄せられた。

同店ではさらに、エッグサンドベーグルや水、フライドポテトを10ドル近い値段で販売していることから「ジョークだ」という声や、運営企業の役員に「クオモ知事のお友達(元副知事)が天下りしている」と癒着を指摘するコメントも投稿された。

JFKやラガーディア空港の売店を運営するOTGは、異なるサイズの値段が表記されており、誤った金額だったと発表。地元ニュースサイトのTHE CITYに対し、「$18.15(約2,000円)へと訂正した」と回答している。どれくらいの期間、この値段で販売されていたかは不明。

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高値が話題になったことを受け、空港を運営するニューヨーク・ニュージャージー港湾公社は、OTGの販売価格の監査を命じたと発表した。

空港で勤務する職員の最低賃金は昨年、時給19ドルへと段階的に引き上げることが決定。その後港湾局は、「末端価格」の10%を上限に、商品価格の引き上げを承認しているという。

空港内の商品価格は、市場価格よりかなり高い。THE CITYによると、ラガーディアでは5オンスのプリングルズポテトチップスが5.99ドルで、クイーンズの食料品店の販売価格より2倍以上高いという。

ツイートを投稿したランドさんは結局、11ドルのハイネケンをオーダーした。同サイトに、これは「強制的な専売だ」と感想を語っている。