ブロンクスにあるニューヨーク植物園(NYBG)は28日、草間彌生氏の展覧会「KUSAMA: Cosmic Nature」を4月10日から10月31日まで開催すると発表した。前売り券は3月16日より公式サイトで販売する。
同展覧会は当初、昨年5月9日から開催を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期されていた。
NYBGによると、草間氏は「私とNYBGの方々がこの展覧会に注ぎ込んだ情熱はまだ燃えてます。皆が待ってくれることを願います」と延期の決定を支持してくれたという。NYBGは声明で「またとないプレゼンテーションを心待ちにしてれたお客様に大変感謝しています」と語った。
展覧会は、ハウプト温室やルーエスター T. メルツ図書館など、約100ヘクタールの広大な敷地全体を使って開催される。新たに製作された4作品に加え、多くが米国で初めて公開される。
「Flower Obsession」(2017/2021)や、高さ5メートル超のパンプキンの彫刻「Dancing Pumpkin」(2020)、イエローフェイスにポルカドットがついた「Want to Fly to the Universe」(2020)のほか、屋外にはインフィニティ・ミラー・ルーム「Infinity Mirrored Room—Illusion Inside the Heart 」(2020)を展示する。

NYBGは、生涯を通じて自然との関わりをテーマに作品を創作し続けてきた草間氏に関する、史上初めての包括的な探求になるとしている。
展覧会は春から秋まで3シーズン開催され、季節の花々とともに作品を鑑賞することができる。