1万人の超大規模結婚式、NY州が中止命令

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ニューヨーク州のクオモ知事は17日、ブルックリンで計画されていた1万人以上の大規模な結婚式について、州保健局が開催の中止を命じたと発表した。

新型コロナウイルスの規定により、ニューヨーク市では一部地域を除いて、50名以上の結婚式が禁止されている。

CBSニューヨークによると、結婚式は超正統派ユダヤ教のサトマール派のラビ、ザルマン・レーブ・タイテルバウム(Zalman Leib Teitelbaum)氏の孫の挙式で、19日にウィリアムズバーグの590ベッドフォードアベニューと152ロドニーストリートにあるUnited Talmudical Academyで開催される予定だった。

ハワード・ザッカー保健局長が、結婚式の開催を禁じる命令に署名し、昨日夜にニューヨーク市保安官事務所から送達されたという。

クオモ氏は会見で「あなた方は結婚することはできる。しかし、1,000人を招待することができないだけだ。その日の終わりには、結婚しており、結果は同じだ。しかも安くつく」と述べた。

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また新たな感染防止対策として、区画ごとに感染状況を分析する「マイクロクラスター戦略」を実施すると発表。新規感染がどこで発生しているか、詳細を知ることができると語った。

規制を巡り緊張高まる

クラスターが発生したユダヤコミュニティとクオモ政権との間では、新型コロナウイルスの規制を巡り、緊張が高まっている

クオモ氏はクラスターが発生した地域で、礼拝所の定員の制限や、学校・非必須事業の閉鎖を命じるなど厳格な措置を設けた。これらの地域には超正統派ユダヤ教のコミュニティがあり、ブルックリンのボローパークでは、規制に反発する抗議デモが連日開催された。ジャーナリストが暴行を受けるなど、過激化する様子も報じられた。
さらに規制は「差別的」だとして、超正統派ユダヤ教徒の組織が、命令の差し止めを求めてクオモ氏を提訴していた。