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クオモNY州知事、ワクチンは優先的に接種しない。社会的・人種的公平を約束

ニューヨーク州のクオモ知事(63)は3日、新型コロナウイルスのワクチン配布について、「社会的かつ人種的公正を約束する」と述べ、自身も優先的に接種を受けないと発表した。

ハーレムのアビシニアン・バプティスト教会のために事前収録したスピーチで、クオモ氏は「人種や収入で、誰の命が救われたり、失われたりすることがあってはならない」と主張。黒人やヒスパニック、低所得者のグループが接種できる段階まで、ワクチン接種は受けないと語った。

「新型コロナによる全米の黒人の死亡率は白人の2倍、ヒスパニックは1.5倍だ」と述べ、パンデミックは、公衆衛生の危機における人種差別を浮き彫りにしたと指摘。富裕層が住む白人地域の方が検査を受けやすいとし、「ワクチンも同様であってはならない」と語った。

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またワクチンへの不信や懐疑論に関して、協議した世界中の専門家が安全だと述べており、ワクチン接種を推奨していると、安全性を強調。
集団免疫の獲得には、州民の70-90%が接種を受ける必要があり、ワクチン接種は「個人ではなく、コミュニティの義務だ」と語った。90歳近い母親や、3人の娘も入手が可能になれば、ワクチンを接種すると述べた。

規定では、ホワイトハウスの職員や連邦議員、司法当局はワクチン接種を優先的に受けることができるが、議員からも若く健康な人は、優先的に接種を受けるべきでないという声も上がっている。

民主党左派のイルハン・オマール下院議員(ミネソタ)や、2020年大統領選の民主党の予備選に出馬したトゥルシ・ガバード下院議員(ハワイ)は先月、アレクサンドリア・オカシオ・コルテス下院議員(ニューヨーク)らの若手議員が、フロントラインワーカーや高齢者よりも先にワクチン接種を受けてことを強く非難。彼らよりも先に、ワクチンを接種しないと表明している。

ワクチン接種を加速

米国では、ワクチン接種の大幅な遅れが指摘されている。ロイターによると、政府は昨年末までに2000万人の接種を目指していたが、実際は約280万人だった。

ニューヨーク州では、63万回分のワクチンが供給された。しかし州保健局の広報者によると、接種した住民は約半数の27万4000回分にとどまっているという。

ワクチン接種のスピードを早めるため、クオモ氏は新たな規定「Use It or Lose It」を発表。ワクチンを適切に配布していない病院や医療施設に対し、罰則を設けた。違反した医療施設は、罰金または将来的にワクチンを受け取ることができない可能性が生じる。

また4日より、ワクチン接種の対象者を拡大。一般の人々に接する機会のある医師や看護師、医療スタッフ200万人の接種が新たに開始された。

今週末までに、高齢者医療施設の入居者の85%に、初回分を接種する計画だという。今後2週間で全入居者の接種が完了する。

英変異種の確認も

なお4日、ニューヨーク州で初めて新型コロナウイルスの英国の変異種(B117)の感染者が確認された
感染者は、サラトガ郡のジュエリー店で働く60代の男性で、最近の旅行歴はない。クオモ氏は「市中感染」だと発表した。B117は、従来型よりも感染力が70%高いとされ、感染率や入院率が上昇する可能性があると警戒感を示している。

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