クオモNY州知事のコロナ対応巡る支持率 大きく低下

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マリスト大学の世論調査によると、ニューヨーク州クオモ知事の新型コロナウイルスの対応を巡る支持率が、昨年夏に比べ、大きく落ち込んだことが分かった。

調査は2月15日から2月17日の間、ニューヨーク州在住の登録有権者813人を含む成人953人に実施した。誤差幅は3.8ポイント。

昨年7月の調査では、クオモ氏の新型コロナの対応を支持すると回答したのは72%だったが、今回54%に低下した。

老人ホームなど高齢者施設の対応について、19%が何らかの違法行為があったと回答。41%が違法ではないが、非倫理的な行為があったと答えた。27%は何ら悪いことはしていないと回答した。

民主党支持者では、10%は何らかの違法行為があったと回答。44%が違法ではないが、非倫理的な行為があったと答えた。33%は何ら悪いことはしていないと回答した。

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なおクオモ氏の支持率は、昨年7月の66%から49%に低下した。

クオモ氏は、新型コロナの対応を巡るリーダーシップが高く評価されたが、現在老人ホームの対応や、死者数データの扱いをめぐり、非難にさらされている。

来年の知事選に関して、クオモ氏の再選を支持すると答えたのは38%だった。57%は別の知事を選出すべき時だと回答した。民主党支持者の51%が再選を支持、43%が新たな知事の就任を希望している。

2018年4月の世論調査では、54%はクオモ氏以外の候補を選ぶべきだと回答していた。しかし、同年9月に行われた民主党の州知事選予備選挙では、クオモ氏が対抗馬のシンシア・ニクソン氏を34ポイントの差をつけ圧勝した

ニューヨーク州のパンデミックに関して、69%が状況は良くなっていると回答。昨年7月より20ポイント以上上昇した。

ワクチンの接種に関しては、67%が受けた、または受ける予定だと回答している。支持政党別では、民主党80%、共和党55%だった。

今週モーニングコンサルタントとシエナ大学が発表した世論調査(2/12-2/21に実施)では、クオモ氏の支持率は57%で、前回の調査から6ポイント低下した。
民主党の支持率は81%で、ニューヨーク州のレティシア・ジェームズ司法長官が、老人ホームにおける新型コロナウイルスへの対応に関する報告書を発表してから、9ポイント下がった。

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