NY市の抗体調査 20%が陽性、ブロンクスは27.6%

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ニューヨーク州のクオモ知事は2日、調査目的で実施した抗体検査の結果を発表した。検査は約2週間で約15,000人を対象に行われた。

予備的データによると、州全体の抗体検査の陽性率は12.3%だった。性別では女性11.5%、男性13.1%。ニューヨーク市単体の陽性率は19.9%で、このうちブロンクスは27.9%となり、5行政区中で最も高い陽性率となった。人種ではヒスパニックが最も高い25.4%だった。

ニューヨーク市の地域別陽性率

  • ブロンクス 27.6%
  • ブルックリン 19.2%
  • マンハッタン 17.3%
  • クイーンズ 18.4%
  • スタテンアイランド 19.2%
    *ニューヨーク市全体 19.9%

人種別の陽性率

  • アジア人 11.1%
  • 黒人 17.4%
  • ヒスパニック 25.4%
  • 白人 7%
  • その他 14.4%

クオモ氏は、ブロンクスが多い理由や、人種間の不均衡なインパクトに関して、誰が高い代償を払っているのか、低所得のコミュニティに何か起こっているのか調査を行う必要があると述べた。

累計死者数は18,900人に

30日の死者数は、前日よりやや増加し299人となった。新型コロナウイルスに関連する累計の死者数は1万8,900人、感染者数は31万2,977人となった。

新規入院者数は831人となり、クオモ氏は「いまだに受け入れがたい数値だ」と語った。ニューヨーク州で最初にクラスター感染が起きたウエストチェスター郡ニューロシェルの封じ込めに成功したことを例に、感染を起こす「場所とパターン」の特定をしなければならないと主張。医療機関に対し、入院患者に関する追加の情報を収集するよう要求したと述べた。

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また脆弱な人々やエッセンシャル・ワーカーを保護するため、老人ホームやニューヨーク市の低所得者向け公共住宅(NYCHA)、ホームレスのシェルター、食料品店、農家などに700万枚のマスクを配布すると発表した。

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