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ナイキ 元NFLコリン・キャパニックのJust Do ItスポットCM放映

ナイキは、元サンフランシスコ・49ersのクオーターバック、コリン・キャパニック(Colin Kaepernick)選手を起用した広告を発表した2日後の5日、2分間の動画広告「Dream Crazy」を公開した。

広告は、ナイキのシグニチャーフレーズ「Just Do It」の30周年キャペーンの一環で、6日に開幕したNFL(全米プロフットボールリーグ)のフィラデルフィア・イーグルス対アトランタ・ファルコンズ戦では、スポット広告として90秒バージョンが放映された。

キャパニックは、2016年、NFL公式戦の国歌斉唱の際、起立を拒否し、膝をついたことで知られる。この行為は、警察官による黒人への暴力に対する抗議を示したもので、その後、他のチームの選手に波及した。米国内でも賛否両論を巻き起こし、トランプ大統領が、NFLオーナーに膝をつくのをやめ、国旗に敬意を払うよう強く非難する事態へと発展した。

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キャパニックは、2016年シーズン終了以降は、契約のオファーが入らず、フリーエージェントの状態が続いている。現在は、NFLのオーナーらが、キャパニックと契約を結ばないよう共謀を図ったとして、訴えを起こし裁判で係争中だ。

ナイキ新CM「Dream Crazy」


CMは、高いゴールと志によって、夢に到達したアスリートたちが登場する。キャパニックのほか、女子テニスチャンピオンのセリーナ・ウィリアムズ(Serena Williams)、ニューヨーク・ジャイアンツ(New York Giants)のオデル・ベッカム・ジュニア(Odell Beckham Jr.)、左手を失いつつも今年シアトル・シーホークス(Seattle Seahawks)と契約締結したシャキーム・グリフィン(Shaquem Griffin)、故郷のオハイオに公立学校を設立すると宣言したNBAのレブロン・ジェームズ(LeBron James)、プロスケーターのナイジャ ヒューストン(Nyjah Huston)、ヒジャブを着用したボクサー、ゼイナ・ナッサー(Zeina Nassar)、車椅子のバスケットボール選手ミーガン・ブルンク(Megan Blunk)、ガーナで難民となった後、カナダ国籍を取得したサッカー選手アルフォンソ・デイヴィス(Alphonso Davies)らをフィーチャーする。CMのラストで、キャパニック氏は、「きみたちの夢が、クレイジーかどうかを問わないで。その夢が十分にクレイジーであるかを問うんだ」とメッセージを送った。

GoodMorningAmericaによると、動画は公開から半日で約1,500万回以上再生されたという。

広告は賛否両論を巻き起こす

動画広告に先立ち、ナイキとキャパニックはツイッターにティーザー広告を投稿した。キャパニックの顔写真に「信じろ。たとえ、それが、全てを犠牲にすることであっても。」(Believe in something,Even if it means sacrificing everything)というコピーがあり、キャパニック選手の勇気ある行いを連想させる内容となっている。

この広告は賛否両論を引き起こし、反対派からは、製品を焼却するなど製品ボイコットなど抗議活動を行う人も現れた。

トランプ大統領は、5日に「NFLの視聴率が下降したように、ナイキは怒りとボイコットで絶対に抹殺されるだろう。」と広告を批判。彼らが、国旗に敬意を示し起立するまでは、試合を見ないとツイッターで述べた。


NFL開幕日の翌日にも「ナイキは何を考えているんだ。」と、批判的な内容を連日投稿している。

データ分析会社グローバルデータ(GlobalData)のニール・サンダース(Neil Saunders)氏は、ABCニュースの取材に対し「ナイキのキャンペーンは、間違いなく、彼らの主目的、注目と議論の両方を生み出した。」と評価を述べた一方で、政治的な問題を取り扱うのは、リスクの高い戦略であり、最終的に顧客を失う可能性があることを指摘している。

ブルームバーグ(bloomberg)によると、ナイキ広告は、開始から24時間以内に4,300万ドル(約47億円)の広告効果を生み出したとされている。広告を見た人の約半数は肯定的で、約4分の1が否定的、約4分の1がどちらでもないとしている。
一方で株価は、広告が公開された3日にNike株は急落。時価総額にして、約40億(4,400億円)ドルが一時消失した。
NIKE STOCK

エジソン・トレンド(Edison Trends)によると、ナイキの9月2日から4日のオンライン売上は31%上昇し、昨年の同時期の約2倍に跳ね上がった。

4日、NFLの取締役副社長、ジョセリン・ムーア(Jocelyn Moore)氏は、「コリンと他のプロスポーツ選手によって提起された社会正義の問題は、我々にとって、注目と行動に値する。」と声明を発表している。

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