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「ブレークスルー感染」報道が物議

「ブレークスルー感染」に関する報道を巡って、ネットで誤解を招くとの批判が相次いでいる。

問題となったのは、ワクチン接種を完了した人々のうち、12万人以上が感染したと報じた記事の見出し。あるユーザーはNBCの投稿に「これらの見出しは、皮肉にも信じられないくらい危険で、無責任」と批判。

ミシガン州選出のピーター・マイヤー議員(共和党)はCNBCの見出しを取り上げ「99.93%の米国のワクチン接種完了者が陽性ではなく、ワクチンは機能しているというのが責任ある見出しだ」と叱責した。

NBCの調査によると、ブレークスルー感染(ワクチン接種完了から14日以降に感染したケース)はこれまで、38州で12万5,682人確認されており、1,400人が死亡している。米国のワクチン接種完了者は1億6,400万人いるため、ブレークスルー感染する確率は約0.08%、およそ1300人に1人という計算になる。ただし、9州のデータが得られておらず、症状のでないブレークスルー感染も想定されることから、実際の人数はこれよりも多い。

このほか、ワシントンポスト紙にも批判の声が上がった。「マサチューセッツ州の新型コロナウイルスのアウトブレークで感染した人々の4分の3がワクチン接種者」と報じた記事に対して、メディアの監視団体「Media Matters for America」のフェローだというマシュー・ガーツ氏は「これをしないでくれ」と批判。アウトブレークの起きた地域は、全国で最も接種率が高いとした上で、「ワクチン接種率が増えれば、感染数における接種者の割合も必然的に増加する」と投稿した。

疾病対策センター(CDC)の発表によると、マサチューセッツ州のプロバンスタウンでは、7月に開催された大型のイベントによりアウトブレークが発生。これに関連して確認された感染者469人のうち、346人(74%)がワクチン接種を完了していたことがわかった。またブレークスルー感染者のうち、274人(79%)が症状を発症。5人の入院患者を調べたところ4人が接種を完了していたという。死亡者は出ていない。

一方、反ワクチン的な言動が繰り返し批判を浴びているFoxニュースのタッカー・カールソンは自身の番組で、CDCの発表を取り上げ、「膨大な」ブレークスルー感染者がいると強調した。

カールソン氏は「絶対に完璧だという驚きの薬、月面着陸よりも衝撃的で疑問を呈することさえ許されないコロナワクチンが、彼らの説明するようには機能しないことがわかった」と主張。「要は、膨大なワクチン接種者がコロナに感染しているのだ。一部はとても体調を崩し、死んでいる人さえいる。これは世界中でも真実だ」と述べ「CDCによると、例えばマサチューセッツでは、最近のアウトブレークで感染した患者の4分の3が、ワクチンを完了していた」と語った。

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