オバマ前大統領とミシェル夫人の肖像画がお披露目

12日、首都ワシントンDCにあるスミソニアン博物館協会の国立肖像画美術館(ナショナルポートレートギャラリー、National Portrait Gallery)で、オバマ前大統領とミシェル夫人の肖像画が披露された。

1962年に設立された同美術館には、リンカーンや、ジョージ・ワシントン、トーマス・ジェファーソンなどの歴代大統領や、キング牧師、ビリー・ホリデイ、エルヴィス・プレスリー、テニス選手のウィリアムズ姉妹、マリリン・モンローなどアメリカの歴史にとって、重要な人物の肖像画が展示されている。

黒人アーティストによる初めての肖像画

今回、大統領を描く肖像画としては、初めてアフリカ系アメリカ人のアーティストによって描かれた。オバマ氏とミシェル夫人が個人的に指名したという。

グリーンの葉の前で手を組んで椅子に座るオバマ氏を描いたのは、ニューヨークをベースとして活躍するアーティスト、ケヒンデ・ウィリ(Kehinde Wiley)氏。葉の中には、オバマ氏にゆかりのある場所、シカゴの菊、ハワイを彷彿とさせるジャスミン、オバマ氏の父親の出身地ケニアのアフリカンブルーのユリが描かれている。

オバマ氏は、「もう少し白髪を少なくして、耳を小さく描いてくれるよう交渉したが、聞き入れられなかった。」と冗談を言い、会場の人を笑わせた。

今回ウィリ氏を選んだ理由として、ともにアフリカ系の父親を持ち、ほぼ大半の人生を父親不在で過ごし、アメリカ人の母親に育てられたことなど、生い立ちが似ていたことを挙げた。絵のためにポーズをとるのは、苦痛だったようだが、ウィリ氏と仕事できたことは、大変楽しい経験だったと述べた。
また、ウィリ氏も、米国初のアフリカ系の大統領を描く、初めてのアフリカ系アメリカ人の画家になること、これ以上に素晴らしいものは他にはないと語っている。

ミシェル夫人の絵は、エイミー・シャレード(Amy Sherald)氏の作品で、ブラックとホワイトのモダンなドレスに身をまとった夫人が描かれている。

オバマ氏とともに式典に参加したミシェル夫人は、ワオと感激の声を挙げ、「恐縮していますが、光栄に思っており、そして誇らしく思います。」と感謝を表し、「この素晴らしい美術館を訪れる若い人々、とくに少女や有色人種の少女たちは、この先も自分たちに姿が似た人物の絵に出会うことでしょう。」と述べた。
ミシェル夫人の絵を見たオバマ氏は、「私の愛する優雅で、インテリジェントで、美しく、チャーミング、そしてホットな女性の絵画だ。」と褒め称えた。

ソーシャルメディアでは、ミシェル夫人の肖像画が似ていないという意見も上がっていたが、オバマ氏と夫人がもうホワイトハウスにいないことを寂しく思うという声も多く寄せられた。

National Portrait Gallery

住所:8th and F Streets, NW
Washington, DC
時間:11:30 a.m. to 7:00 p.m.
(入場無料)

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