「トカゲ人間」「宇宙人襲来」「9/11陰謀説」ナッシュビル爆発事件容疑者の謎の手紙

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ナッシュビルRV爆発事件の容疑者、アンソニー・ワーナー氏が、事件の2日前に知人に奇妙な内容の手紙を送っていたことがわかった。NewsChannel5 Nashville が報じた。

消印は12月23日で、9ページにわたってタイプされた手紙と2つのUSBメモリーが同封されていた。返信先の住所は書かれていなかったという。

送付状は「公園であなたが信じられないものを発見した」とはじまり、「私が得た知識は計り知れない。今や私はすべてを理解した。われわれが本当は何者なのか、知られているところの宇宙とは実際に何なのかまで、すべてだ」と記されていた。送付状にはJulioという署名が付けられていた。友人によると、ワーナー容疑者はよくEメールで同様の署名を使用していた。飼っている犬の名前もJulioだったという。

他のページには、9/11同時多発テロ事件の陰謀説に関する記述があり、「月面着陸と9-11には、数え切れないほど多くの異常性がある」などと書かれていた。

さらに、2011年は宇宙人とUFOが攻撃を開始する年で、「2011年は、地球が終わるはずだった」と記述。このほか、爬虫類とトカゲ人間がDNAを改造し、地球を支配しているといった陰謀論に触れ、「彼らは人間の脳にスイッチを埋め込むことで、われわれの間を歩き、人間のように見せることができる」などと記していた。

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トカゲ人間説は、クリントン夫妻や2003年に死亡したコメディアンのボブ・ホープ氏など、著明な政治家や有名人は実は地球に送り込まれたトカゲのような生き物で、歴史的な事件や悲劇に関係していると主張する根拠のない陰謀論。陰謀論支持者も間では、ジャスティン・ビーバーやオバマ夫妻などの名前も挙がっている。

なお2013年の世論調査を元にしたアトランティックの推定によると、トカゲ人間が人類を支配していると信じている米国人は1,200万人にものぼっている。

文中、ワーナー容疑者は「知覚」について何度も言及しており、「すべては幻想だ」「死のようなものはない」と記しているという。

手紙には、AT&Tや動機を示すような記述はみられなかった。事件後、捜査当局がAT&Tの建物やインフラを狙った可能性について捜査していると報じられていた。

手紙はすぐにFBIに引き渡された。FBI特別捜査官は同局の取材に、ワーナー容疑者が複数の知人に手紙を送っていたことを認識しており、受信者に連絡を呼びかけていると答えている。