グラセン駅に秘密の地下室?職員ら隠れ家として利用か

メトロノース鉄道の職員3人が、マンハッタンのグランドセントラルターミナル駅の地下にある空屋を無断で使用。テレビを見たり、お酒を飲んだりする隠れ家として利用していたことが分かった。ニューヨークポスト紙が報じた。

小部屋は、地下の114番の線路の下に位置しており、以前は鍵屋が使用していた。メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)の内部調査員が昨年8月、部屋を発見した。職員もその部屋の存在を知らず、鍵も持っていなかったという。

これより前にも、職員から「誰かが部屋に入りびたって、飲み会をしている」という苦情が寄せられていた。しかしメトロノースの警備部門が調査を行ったところ、事実は確認できなかったという。

部屋には、ソファーやマットレス、壁掛けテレビ、電子レンジや冷蔵庫など生活用品一式が設置され、冷蔵庫には、飲みかけのビールも残されていた。テレビや布団を隠す仕掛けがあるなど、手の込んだ作りとなっていた。

グラセン 地下鉄
Office of the MTA Inspector General

部屋を使用していたとみられているのは、電気配線工と大工の現場監督ら3人。いずれも使用していたことを否定している。

しかしながら、室内には指紋や本人の名前が入ったレシート、スケジュール帳、本人の携帯と接続されたストリーミングテレビなど「圧倒的な」証拠が残っていたという。

メトロノース鉄道の代表は、小部屋に関して「極めて不適切」であり、「同社の価値観としてふさわしくない」と非難している。
3人は現在も事実を認めていないが、無給の停職処分を受けている。今後懲戒免職となる可能性があるという。

NBCニュースによると、メトロノース鉄道は今回の出来事を受け、グランド・セントラル・ターミナル内の全室を地図化するプロジェクトを開始している。部屋の施錠状況を把握し、苦情を適切に処理できるよう取り組んでいるという。

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