ニューヨーク市地下鉄(MTA)は、モバイルフォンの専用アプリeTixを使用した、鉄道と地下鉄間の乗車運賃の支払いを試験的にスタートさせた。
地元紙amNewYorkによると、今回対象となったのは、現在ロングアイランド鉄道(Long Island Rail Road)と、メトロノース鉄道(Metro-North)を使用している乗客。両鉄道では、現在アプリでの乗車券購入が可能となっている。
今回、アプリのeTixを通じて、鉄道と地下鉄の乗車券をジョイントで購入することができるようになった。アプリで両方のチケットを購入した乗客は、メトロカードで地下鉄の改札をスワイプする必要がなくなるという。
現在、マンハッタンのBowling Green駅の改札で試験導入されており、既にQRコードリーダーに似たスキャナーが設置されている。
The MTA is testing mobile ticket transfers between subways and the LIRR and Metro-North https://t.co/7Xkrcd0ThX pic.twitter.com/or9sbOTpym
— amNewYork (@amNewYork) 2017年9月30日
MTAのスポークスマン、ケビン・オーティズ(Kevin Ortiz)氏によると、今年の年末までに、グランドセントラルや、ペンステーション、ブルックリンのバークレイズ・センター、14thストリート7thアベニュー駅など14の主要な駅に設置する予定だという。
オーティズ氏は、「これは、お客様の利便性を改善するため、革新性のある、21世紀の交通システムを構築していくという、我々の取り組みの一環です。」と述べ、「このシステムは、メトロカードの段階的な廃止への試験導入ともなる予定。」としている。
機械に早すぎるだの、遅すぎるだのと言われながら、カードを何度もスワイプする姿を目にするニューヨークの地下鉄。
そんなストレスから解放される日も近いようだ。
あのヒラリー氏も、メトロカードに一苦労