NY地下鉄とニューヨークの有名人がコラボ。公共広告キャンペーン開始

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MTAニューヨークシティトランジットは12日、ウーピー・ゴールドバーグやジェリー・サインフェルドなどのニューヨーカーと協力し、車内アナウンスを通じて、マスクの着用やソーシャル・ディスタンス、乗車マナーを呼びかける公共広告キャンペーン(PSA)を開始した。

同キャンペーンはMTAとニューヨーク出身の監督ニューヨーク・ニコ(@newyorknico)ことニコラス・ヘラー(Nicolas Heller)氏(32)とのパートナーシップにより実現した。

ヘラー氏はインスタグラムで6,000人以上のニューヨーカーを紹介しており、ニューヨークタムズは「ニューヨークシティの非公式のタレントスカウト」と称している

第一弾は、女優のウーピー・ゴールドバーグ(Whoopi Goldberg)やコメディアンで俳優のジェリー・サインフェルド(Jerry Seinfeld)、オークワフィナ(Awkwafina)、女優のデビ・メイザー(Debi Maza)、作家のフラン・レボウィッツ(Fran Lebowitz)、ラッパーのジャダキス(Jadakiss)とキャムロン(Cam’ron)、コメディアンのデザス&アンメロ(DESUS & MERO)、ラジオ司会者のアンジー・マルチネス(Angie Martinez)、スポーツキャスターのマイケル・キー(Michael Kay)ら25人を起用したアナウンスを地下鉄やバスで放送する。キャンペーンは少なくとも1カ月間実施する。

ニューヨークポスト紙によると、MTAは昨年11月、ヘラー氏に連絡し、PSAに関するアイデアを求めたという。ヘラー氏は、著名なニューヨーカーを出演させるアイデアを思いついたが、MTAに予算が無かったため、皆が協力してくれるか不明だったと語っている。

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50人にアプローチしたところ、「お金が絡まないということとは、誰も問題視しなかった」という。
ヘラー氏の「ヒーロー」であるサインフェルド氏に関しては、同氏の娘と妻がヘラー氏のSNSのファンであったことから、企画への参加が実現した。

ヘラー氏は「アイコニックなニューヨーカーは、ギグをするコメディアンであろうと、ショーに出るミュージシャンであろうと、みな地下鉄と公共交通機関のおかげで、あるべき場所にたどり着き、あるべき姿となった。重要な役割を果たした」と語った。

ヘラー氏は、出演者に台本を用意したが、即興で話すことを勧めたため、個性溢れるアナウンスとなった。

MTAはパンデミックの影響により、利用者数は70%減少した。一方、地下鉄での重犯罪は13%増加している。
サラ・ファインバーグ(Sarah Feinberg)プレジデント代理は声明で「多くの点で地下鉄システムはわれわれを結びつける力を持っており、ニューヨーク復活の大きな役割を担うだろう。ニコほど地下鉄の文化的重要性を理解している人物はいない」と述べた。さらに今回の発表が「利用者にニューヨークが特別である理由を思い出させてくれることを願う」と語った。