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NY地下鉄に新兵器、UVライトで車両を殺菌。100万ドルを投資

メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティー(MTA)は20日、新型コロナウイルスの拡大防止策として、ニューヨーク地下鉄の車両を、UVライトで殺菌する機器を試験導入すると発表した。

パット・フォイエ(Pat Foye)会長は会見で「MTAは、COVID-19の殺菌が証明されたUVライトを使用するパイロットプログラムを、初めて実施する。これは重大なニュースだ。」と述べた。来週以降、第一段として、地下鉄やバス、駅、従業員の施設で利用。その後、ロングアイランド鉄道、メトロノース鉄道にも拡大すると述べた。「効果の証明された技術であり、照射後は、人体にも100%安全である。」と語った。プログラムでは、UV-Cライトを使用するという。

同プログラムの技術アドバイザーを務めるコロンビア大学放射線学研究センター長のディビッド・ブレナー(David Brenner)博士は「紫外線はバクテリアを殺菌するのに非常に効果的であることは、100年前から知られている。地下鉄に使用するUVライトは、COVID-19を発症するウイルスを殺菌することができる。」と語った。

MTAは、コロラドを拠点とするスタートアップ企業、ピューロ・ライトニング(Puro Lighting)社から約100万ドル(約1.1億円)で、UVランプ230台と機器150台を購入したことを明らかにした。

地下鉄の消毒のデモンストレーションの様子

現在UVを使った殺菌技術は、病院や緊急医療センター、消防署などファーストレスポンダーの施設で使用されているという。ピューロ・ライトニングの共同創業者、ウェブ・ローレンス(Webb Lawrence)氏は、機械は持ち運び可能なため、交通機関の除菌に利用できるとメディアに語った。

MTAは6日より、3,500台の車両や駅構内の消毒を行うため、夜間の運行を一時停止している。UVライトを用いた除菌作業は、この間に実施される。

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