NY地下鉄 72時間ごとに車両消毒 コロナ感染予防を強化

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Patrick Cashin / MTA New York City Transit

ニューヨーク市の地下鉄を運営するメトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティ(MTA)は2日、新型コロナウイルスの感染予防のため、消毒手順を強化すると発表した。

MTAは声明で、地下鉄やMTAバス、障がい者などのためのAccess-A-Ride、ロングアイランド鉄道、メトロノース鉄道の駅と車両について、消毒の頻度と強度を著しく増加すると発表。毎日の清掃に加えて、車両を72時間ごとに消毒するほか、改札や券売機、手すりについて、毎日消毒を行うと述べた。これらには、地下鉄システムの472駅、スタテンアイランド鉄道21駅、ロングアイランド鉄道124の駅、メトロノース鉄道101が含まれるとしている。

MTAのパット・フォイエ(Pat Foye)会長は声明で「ニューヨークでコロナウイルスの症例は1件(3日時点で2件)しか確認されていない。これに大量輸送システムは関わっていないが、状況を維持するためにできるかぎりのことを全力で行い、乗客と従業員を守る。」と述べた。

ニューヨーク州で2人の陽性患者

ニューヨーク州では3日、2人目の新型コロナウイルスの感染者が確認された。患者は、ニューヨーク市郊外のウエストチェスター郡に住む50代の弁護士の男性で、マンハッタンに勤めている。男性は最近マイアミに旅行したが、中国などへの渡航歴はなく、感染経路は不明だという。