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ミシシッピ州 南軍シンボルの州旗を変更へ

ミシシッピ州の議会は28日、上下両院で、南軍のシンボルを使用した現在の州旗を変更する法案を可決した。テイト・リーブス知事は署名する意向を示している。

州議会は上下ともに共和党が多数を占める。法案は下院を91-23、上院を37-14で通過した。施行から15日以内に、現在の州旗を取り除き、新たなデザインを検討する委員会の設置を義務付ける。新デザインには「In God we trust」のフレーズを含むこととし、委員会が9月14日までに推薦する。11月3日に特別選挙を行い、投票によって決定する。なお、現在、南部連合のシンボルを旗に使用しているのは、ミシシッピ州のみ。

州旗が採用されたのは1894年。左上部に南部連合旗がデザインされており、人種差別や奴隷制の象徴だとして、長らく批判の対象となっていた。2001年には変更の賛否をめぐる住民投票が行われたが、多数決で存続が決定した。
ニューヨークタイムズによると、2015年のサウスカロライナ州チャールストン教会銃乱射事件後、多くの都市や公立大学のキャンパスでは旗が降ろされた。同事件では、白人至上主義者が教会内で銃を乱射し、アフリカ系アメリカ人9人が殺害された。

今年5月に起きたジョージ・フロイドさんの死亡事件をきっかけに、差別を象徴する旗や像の使用、施設の名称を見直す動きが拡大している。
カーレースのナスカー(NASCAR)は10日、今後全てのイベントで、南北戦争で南軍が用いた連合国旗の使用を禁じると発表した。
また連邦議会の上下両院では11日、南軍指導者にちなんだ軍事施設の名称変更を検討する法案が、超党派で提出された。国防総省と陸軍長官も、名称変更にオープンな姿勢を示している。

全米大学体育協会(N.C.A.A.)は19日、これまでの方針を強化し、南部連合旗を使用する州に、チャンピオンシップ大会の開催を禁じると発表した。さらに、サウスイースタン・カンファレンス(SEC)はミシシッピ州に南部連合旗を取り除くよう要求していた。

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