「炎と怒り」の著者 放送中に司会者から追い出される

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トランプ大統領の就任後のホワイトハウス政権の暴露本「炎と怒り」(Fire and Fury)が大ベストセラーとなっているマイケル・ウォルフ(Michael Wolff)氏が、またまたお騒がせ。
1日、MSNBC朝の情報番組「モーニングジョー」(Morning Joe)に出演したウォルフ氏は、国連大使のニッキー・ヘイリー(Michael Wolff)氏と、大統領が浮気をしているという話について言及され、司会者のミカ・ブルゼジンスキー(Mika Brzezinski)氏が「あなたは、この番組にそぐわない。」だとしてインタビューを打ち切った。

この噂話が持ち上がったのは、1月下旬、ウォルフ氏が出演したHBOの「Real Time With Bill Maher」で、大統領とヘイリー氏に関する疑惑を打ち明けたことがきっかけとなった。

番組の中では、具体的な名前は明かさなかったものの、「もちろん(浮気は)確信している」とウォルフ氏は回答。
十分な証拠はなかったため、著書の終わりの方にヒントを記述したという。本には「大統領は、ヘイリーと膨大な時間をエアフォースワンで過ごし、彼女の政治的な未来を整えているように見えた」と記述されている。

ヘイリー氏は否定

ヘイリー氏は、Politicoのポッドキャスト番組「Women Rule」に出演し、「けがらわしい」、この話は「まったくもって真実ではない」と噂を否定した。

1日のモーニングジョーに出演したウォルフ氏は、ロシア疑惑に関して2016年に行われたトランプタワーでのミーティングなどの件で質問を受けていた。そのうち、共演者の1人の女性が、HBOでの浮気話は、ウォルフ氏の憶測にすぎないと強く批判し始めた。
ウォフフ氏は、「ヘイリー氏は、私も含めて、まだ誰にも、何についても非難されていないのに、この件について強く否定している。」と回答。

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ブルゼジンスキー氏は「あなたは、ささいなゲームをして楽しんでいるかもしれないが、あなたの発言は女性を蔑視していて、不愉快だ。」とし、「冗談はよしなさい。」という言い合いが続いた後、「あなたは、この場にそぐわないわ。マイケル・ウォルフ、ありがとう」と会話を打ち切りCMへつなげた。

ウォルフ氏は、その後ツイートを連投し、「大統領がミカについて言ったことは、正しかった。」とし、「私は、放り出されるために、ショーに呼ばれた。これは新しいテレビだ。」と、怒りを露わにした。
トランプ大統領は、以前ブルゼジンスキー氏に対して、フェイスリフトが失敗したような顔や、IQが低いなどとツイッターで非難をしている。
また、ウォルフ氏はヘイリー氏の名前を一度も出していないないのに、彼女は否定していることを重ねて強調。そして、「前回私が番組に出演した時は、ブルゼジンスキー氏と、共同司会のジョー・スカボロー(Joe Scarborough)は、大統領が誰と寝たかをゴシップにしたがっていた。」と司会者2人を非難した。

ウォルフ氏の著書は、空前のベストセラー。早くも映像化が決定している。

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