米国を目指す移民のキャラバン グアテマラ-メキシコ国境で足止め

米国に向かって北上する移民の集団(キャラバン)が、グアテマラとメキシコ国境のスチアテ川(Suchiate River)の橋の上で19日、メキシコ警察官によって足止めされたと複数のメディアが報じた。

キャラバンは、先週にホンジュラス北西部のサン・ペドロ・スーラ (San Pedro Sula)より始まり、グアテマラを通過する際に急激に人数が増えたという。

米系メディアのTelemundoによると、キャラバンの人数は1,500名から4,000名にのぼるとされており、ほとんどは、ホンジュラス(Honduras)出身の移民とされる。
橋の上では、集団を制止するために催涙弾の使用や、石などが投げ込まれた。動けなくなった橋から川に飛び込み、メキシコ側に泳いで渡る人も現れている。

移民のうちの1人は、母国の崩壊した政府や貧困、暴力などから逃れるためキャラバンに加わったとAP通信に語った。

メキシコへの難民申請は急増

メキシコ政府は、適切な書類を所持する場合のみ入国を許可するとしている。警察と移民局は現在、10から30人のグループ毎に難民認定のための申請受付を行っているという。
20日の移民局の発表では、640名のみが通過を許可されたという。

メキシコへの亡命申請は近年急増している。USA TODAYによると、2017年の申請数は14,596件となり、2014年に比べると、その数は6倍となる。
申請の半数は未処理となっており、今年2月、国家人権委員会(National Human Rights Commission)はメキシコにおける難民保護システムの崩壊に関して警鐘を鳴らした。

メキシコ政府は、不法入国した場合、移民にとって重大なリスクが生じる恐れがあると警告している。
メキシコを通過する途中で、犯罪組織による襲撃や誘拐、レイプ、人身売買などの事件に巻き込まれる人も多いという。

駐米メキシコ大使のヘロニモ・グティエレス(Gerónimo Gutiérrez)は、メキシコ政府は、難民申請を拒否された移民らは、即ホンジュラスに送還する予定だと、FOXニュースに語った。

米政府は強く非難

トランプ大統領は、各国政府がこの状況を制圧できなかった場合、ホンジュラスやグアテマラへの援助を停止し、メキシコとの国境を封鎖すると、今週一連のツイートで強く非難している。メキシコ政府の対応に関しては、感謝を述べ、引き続き協力を求めた。

またキャラバンがメキシコ国境に到達したその日、メキシコ入りしていたマイク・ポンペオ米国務長官は、エンリケ・ペーニャ・ニエト(Enrique Peña Nieto)大統領を含む政府関係者と会合を行った。
ポンペオ国務長官は、「メキシコ政府は、500名の連邦警察官を配備し、少なくとも4人が負傷した。」と発表。「キャラバンの主催者が、女性や子供たちを”盾”にしている。」と非難した。

UPDATEDE

21日の報道では、国境の町、タパチュラ(Tapachula)に集まる移民の数は増え続けており、5,000人へと膨れ上がっている。10人が横一列に並んだラインの長さは、1マイル(1.6km)にも達する。
移民たちは、「私たちは犯罪者ではなく、労働者だ。」「送り返せば、また戻ってくる。」と叫んでいるという。

トランプ大統領は21日のツイッターで、我々は不法移民の入国阻止のため全力を尽くしていると述べ、メキシコで亡命申請をしなければ、米国は追い返すと警告している。