NY州、新たな感染者数200人に

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ニューヨーク州のクオモ知事は26日、2カ月ぶりに部分的な再開を果たしたニューヨーク証券取引所で会見を行った。

新たな新型コロナウイルスの感染者数(3日間平均)は201人となり、感染ピーク前の3月後半と同程度の低い水準となった。なお、4月のピーク時には3,000人を超えていた。24時間の死者数は、73人に減少した。

事業再開に関して、最初にクラスター感染が発生したニューロシェルを含むミッドハドソン地区は本日、建設業などの再開が許可された。また、ロングアイランドも明日から事業開始を予定している。
ニューヨーク市は、感染拡大に備えた病床数の確保と、感染者を追跡する「トレーサー」の雇用人数が不十分で、再開のための7つの基準を満たしていない。

発表によると、ニューヨーク市の新たな感染者の約半数は、ブロンクスで確認されている。この他、クイーンズのファーロッカウェイやコロナ地区でも感染拡大が続いている。クオモ氏は、「市内の感染率は19%から20%だが、いくつかの有色人種のコミュニティは約40%で他の地域よりも2倍高い。」とし、今後は低所得世帯やマイノリティのコミュニティにフォーカスすると述べた。

再開に向け、クオモ氏は「軌道を作るのは政府ではなく、各自の行動が重要だ。実にシンプルなことで、手洗いやソーシャル・ディスタンス、手指消毒、マスクの着用だ。」と市民への協力を呼びかけた。
「マスクを着けるのは、今やクールだ。私はそう思っている。正式にクールなものとなった。」と述べた。また、マスクやPPEを着用していた最前線のエッセンシャルワーカーの感染率が低いことから、公共の場でのマスク着用は必須だと力説した。

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経済がすぐに立ち直るとは思わないと述べ、経済を活性化させるため、連邦政府にインフラ整備や公共事業に多額の投資を行うよう求めた。エアトレインやラガーディア国際空港、ハドソンリバーの下を通過する新たなトンネル工事などのプロジェクトを例に上げ、明日トランプ大統領と会談を行うと発表した。