ブルームバーグ前NY市長、新アーツセンター「The Shed」に7500万ドルを寄付。

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マイケル・ブルームバーグ(Michael Bloomberg)前ニューヨーク市長が、新たなアーツセンターとして建設中の施設「The Shed」のプロジェクトに7500万ドル(約82億5千万円)を寄付したことが明らかになった。

寄付は、プロジェクトを進めるNPO「The Shed(施設と同名)」がホームページを通じて発表。資金はブルームバーグ氏の慈善財団「ブルームバーグ フィランソロピーズ」を通じて寄付されたとしている。

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施設は、ハドソンヤードの再開発プロジェクトの一環として、ハドソンヤードとハイラインが接する地点に建設。2015年から着工し、2019年の完成を目指す。完成後は、複合的な文化施設として、芸術、パフォーマンス、映画、デザイン、ファッションなどのイベントが行われる。詳細は公表されていないが、同組織の議長で総裁を務めるダニエル・ドクトロ氏(Daniel Doctoroff)は、WWDに「ファッションウィークを行うのは自然の流れ」と語り、年2回開催されるニューヨークファッションウィークで使用する可能性を示唆している。なお、デザイナーでファッション・デザイナーズ評議会の議長を務めるダイアン・フォン・ファステンバーグ(Diane von Furstenberg)氏は、同組織の役員に名を連ねている。

プロジェクトは、スタートアップコストを含め、5億ドル(約550億円)の調達目標をかかげており、ブルームバーグ氏の今回の寄付を含め、これまでに4億2100万ドルが集まったいう。

寄付に際し、ブルームバーグ氏は「芸術は、あらゆる種類の創造的な個人を惹きつけ、コミュニティーを豊かにすると同時に経済成長を牽引することで都市に貢献する特有の力を持っている」と自身の考えを語り、施設の建設は「これら3つの目的を達成し、そのユニークなデザインは、ニューヨークが芸術と文化の先端都市でありつづけることに貢献するであろう。」と支援の動機を述べている。

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施設の設計にあたり、ハイラインや、リンカーンセンターのアリス・タリー・ホール、ジュリアード音楽院の拡張・改修を手がけるニューヨークの建築デザイン事務所「Diller Scofidio + Renfro」が、Rockwell Groupとの協力のもとに意匠設計を担当した。建物は6階建で、無柱のギャラリースペースやミュージアムスペース、500席の劇場、イベント・リハーサルスペースなどから成る。
最大の特徴は、「Shell」と呼ばれる建物の外殻が稼働式となっていることで、これを動かすことで、2万スクエアフィートにおよぶ建物東側のスペースをイベント規模に応じて自由に活用することができる。