メキシコ議会 公聴会でE.T.似のエイリアンの遺体を議論

12日にメキシコの議会で開かれた公聴会で、地球外生命体とされる2体の遺体が公開された。

謎の遺体を持ち込んだのはUFO研究家を自称するハイメ・モーサン氏。The Hillによると、2017年にペルーで回収されたものだと主張している。

モーサン氏は「このような形で地球外生命が提示されるのは初めてであり、われわれが扱っているのは世界中の他の種と無関係な非人間の標本だ」と説明。「どの科学機関も調査ができる」と自信を示したという。

小さな棺に入った2つのエイリアンは、細身の体と首に大きな頭部を持ち、ハリウッド映画のE.Tに似ていなくもない。

同席した法医学専門家は、炭素の検査から推定1,000年前のものと考えられると説明。遺体のスキャン画像を紹介しながら、広い立体視野を有していた可能性があるとしたほか、「歯がないため、おそらく噛まずに飲み込むだけだっただろう」などの考察を示した。

公聴会は「航空宇宙保護法」を議論するために開かれたもので、もし法案が可決すれば、地球外生命体を認める世界初の国内法になるという。

公聴会には、7月に米議会の小委員会で証言を行なった元米海軍のパイロット、ライアン・グレイブス氏も招かれた。

グレイブス氏は7月、2014年にバージニアビーチ沖でF/A-18ホーネットを飛行訓練中、パイロットの1人が透明な球体の中に灰色の立方体の形をしたUFOと遭遇したと明かした。軍のパイロットや乗組員らは日常的にUAPを目撃しており、こうした情報が過小報告されていると主張。政府は UAP(未確認異常現象、UFOの最近の呼び方)に関して、公に共有されているよりも多くのことを把握しており、重要な情報を隠蔽するために過剰な機密扱いが行われていると批判した。

そんなグレイブス氏だが、今回のメキシコの公聴会は期待ハズレだったようだ。

X(旧ツイッター)に、「政府によるパイロットのUAP体験に対する関心の高まりを維持」するために、招待を受け入れたとした上で、「残念ながら昨日のデモンストレーションは大きな後退だった」と投稿。「根拠のないスタントに深く失望している」とミイラに対する率直な感想を吐露した。

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