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メトロポリタン歌劇場 今シーズン公演中止。新型コロナ影響

メトロポリタン歌劇場(The Metropolitan Opera、MET)は20日、新型コロナウイルスの影響により、5月9日まで予定していた今シーズンの公演を全て中止すると発表した。チケット購入者に対する払い戻しは、48時間以内に実施する。

ニューヨーク州では現在、感染の拡大を防止するため、現在50人以上の集会やイベントを禁じている。METオペラは当初、3月31日までの公演を中止すると発表していた。

ニューヨークタイムズによると、公演の中止による損失は最大6,000万ドル(約66億円)。METは、緊急資金調達の開始や、ピーター・ゲルブ(Peter Gelb)総支配人の給与見送り、経営陣らの給与カットに踏み切るという。事務職員の解雇は計画していない。

楽団への支払いも停止

オーケストラや歌手、舞台係など組合員への支払いは3月末で停止される。METは最初の公演中止の際、組合員との契約に関して、予測不可能な状況が発生した場合に、契約内容を変更することができる「不可抗力条項」を行使したという。

公演を中止している間、過去の公演「Live in HD」をライブストリーミングで毎日無料配信している。各公演は東部時間の午後7時30分から開始され、20時間視聴できる。期間は3月29日まで。

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