NYメトロポリタン美術館 8月中旬以降に再開を計画

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メトロポリタン美術館は、州の段階的な事業再開計画に基づき、8月中旬またはその数週間後に、再オープンする計画を進めている。複数メディアが報じた。

メットフィフスアベニューおよびメットブロイラー、メットクローサーは3月13日より閉館している。

再開後は、開館日数や営業時間を縮小する可能性がある。予防策として、来場者にソーシャル・ディスタンスの遵守を求めるという。また、年内のトークイベントやツアー、コンサートの開催は全て中止する。

一方、開館150周年の特別展「Making The Met, 1870-2020」や、ルーフトップの展示「The Roof Garden Commission: Héctor Zamora」、コスチューム・インスティチュートの特別展「About Time: Fashion and Duration exhibition」は秋に開催を予定している。

開館150周年の式典や、今年中止となったメットガラは来年になる予定。

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ダニエル・ワイス(Daniel Weiss)プレジデントは「メットは150年間、存続してきた。今後も、未来の希望のビーコンとして続いていく。」と述べた。また、「同館は、人々の精神力の強さ、癒やしやインスピレーション、コミュニティを提供する芸術の力を、強く想起させる。困難かつ不確実な時代に耐えながら、メットのコレクションと展示会を楽しみに訪れる人々を歓迎できる日が来るのを励みにしている。」と語った。

メットは、閉館による損失は1.5億ドル(約160億円)と試算しており、これまでに80人以上の職員をレイオフしている。