メトロポリタン美術館ルーフトップの新インスタレーション

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セントラルパークとマンハッタンのスカイラインの眺望が美しいメトロポリタン美術館(MET)のルーフガーデンで、新たなインスタレーションの展示がスタートした。

今回のエキシビジョンに選ばれたのは、アルゼンチン出身のアーティスト、Adrián Villar Rojas(アドリアン・ビジャール・ロハス)氏。ホワイトとブラックの16体の彫刻が、長いテーブルと共に展示されている。
2011年のヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展で賞を受賞しており、ニューヨークでは、ハイラインに設置された作品でも知られている。METが30年前に始めたルーフトップガーデンのインスタレーションの中では、最も若いアーティストとなる。

MET
©mashupNY

一連の作品は「The Theater of Disappearance」と名付けられている。100点以上のMETのコレクションと人体を、写真測量のソフトウェアやレーザーなど最新の技術でスキャンし、3-Dプリンターによって再構築している。美術作品の一部分と人間のボディが創造的な形で組み合わせられている作品となっている。

MET
©mashupNY

ロハス氏は、創作にあたり、館内の膨大な作品を鑑賞していたところ、ふとした疑問が沸き起こったという。「これらは、かつては人々の生活の中で、儀式や戦い、飲食など実用性のあるものだったものが、今では、ガラスケースや、堅固なセキュリティーに守られ、永久に保存されている。私は、これらのコレクション作品に命を吹き込み、生き返らせたかった。」とニューヨークタイムズのインタビューに回答している。

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展示は、4月14日から10月29日まで。

Metropolitan Museum of Art

Iris and B. Gerald Cantor Roof Garden, Gallery 926(5F)
公式サイト:metmuseum.org