フィラデルフィアのスタバ騒動 黒人男性が市と1ドルで和解

先月、フィラデルフィアのスターバックスで逮捕された黒人男性2人は、フォラデルフィア市と和解に達した。2人は、損害賠償金額として、象徴的ともいえる1ドル(約110円)を各自受け取るという。また、市は20万ドル(約2,200万円)の若手起業家向けのプログラムを設けることで合意した。BBCによると、この助成金は「(男性2人の名前)ロビンソンとネルソンが企画した、起業家を目指すパブリックスクールの高校生向け」のパイロットプログラムに充てられる。

フォラデルフィア市のジム・ケニー(Jim Kenney)市長は「このように生産的な形」で、申し立てを解決できたことを嬉しく思っていると、男性らの弁護士に回答した。

abcニュースによると、同日スターバックスも男性らと金銭的な和解に達した。金額は公表されていないが、同社はアリゾナ州立大学とのパートナーシップにより、2人が学士号を取得するための学費を支払うという。

事件の経緯は

4月12日、ラション・ネルソン(Rashon Nelson)さんと、ダンテ・ロビンソン(Donte Robinson)さんは、スターバックスで友人と待ち合わせをしていた。何もオーダーしなかったという理由で、マネージャーが警察に通報し、駆け付けた警察官に手錠をかけられ、2人は警察署に連行された。

多くの人が犯罪とは思わない理由で、無抵抗にもかかわらず逮捕される様子が撮影された動画は、コーヒー店にいたMelissa DePinoさんがツイッターに投稿し、世界で大きな議論を巻き起こした。

2人は、数時間刑務所に入れられたが、その後釈放された。彼らの犯罪歴は、取引の一環で、今回抹消される。

朝の情報番組「グッドモーニング」に出演したネルソンさん(23)とロビンソンさん(23)。警察に拘束された際、命の危険を感じたと語っている。

14日、スターバックスCEOのケヴィン・ジョンソン(Kevin Johnson)氏は、謝罪を表明。この事件に関しては、非難されるべき結末であり、警察に委ねるのは全く不適切だったと反省の弁を述べてた。2人に対面して謝罪し、5月29日に米国の直営店舗約8,000店舗を休業し、17万5,000万人の従業員に対して人種のバイアスに関する研修を行うと発表している。

フィラデルフィア店の黒人逮捕騒動で米スターバックス謝罪