NY地下鉄「グリーン・ゴブリン・ギャング」暴行事件、容疑者1人逮捕

ニューヨーク市の地下鉄で、ネオングリーンのタイツ姿の女集団が、女性2人に暴行し、バッグや携帯電話を奪った事件に関して、女1人が逮捕された。

事件が起きたのは2日午前2時ごろ、タイムズスクエア駅のプラットフォーム。警察によると、19歳の女性2人と6人の集団との間で起きた口論が暴行に発展した。

ニューヨークポスト紙によると、クイーンズ在住のマリアム・イスフ(26)は10日午後、弁護士と共に警察に出頭。強盗罪で起訴された。保釈金は定められず、イスフ被告は既に釈放されている。弁護士は同紙に、暴行を加えておらず、「彼女は何も悪いことをしていない」と語っている。

SNSに投稿された動画では、6人が女性の顔面を殴ったり、足をひっかけて、床に倒したりする様子が撮影されていた。女らは全身緑色だったことから、ポスト紙は「グリーン・ゴブリン・ギャング」と命名し、事件を報じていた。

ニューヨーク市警察は事件直後、6人のうち4人を特定。容疑者の顔写真と氏名を公表し、市民からの情報の提供を呼びかけていた。4人はギャングの一員で、全員に前科がある。中でも写真左のダリアナ・ペゲーロ容疑者は、これまでに9回逮捕されている。

NYPD

4人ともニューヨーク市住宅公団が管理する「クイーンズボロハウス」の居住者だという。ポスト紙は、今回起訴されたイスフ被告は2001年、5歳で誘拐の被害にあったと伝えている。

ニューヨーク市の公共交通機関では今月、10日間で3人が刃物で刺され死亡した。市民からは警察官を増員するなど、安全対策の強化を求める声が高まっている。

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