さよなら!メリッサ・マッカーシー版スパイサー報道官

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5月13日に放送されたアメリカの人気バラエティ番組「サタデー・ナイト・ライブ」では、コメディアンで女優のメリッサ・マッカーシーが、5回目となるホスト役を務めた。

翌日の母の日にちなんで、オープニングトークでは、客席の中から子供のいる女性を指名。一緒に即席のスタジオ・ツアーをするなどして客席を賑わせた。

駆け足で舞台裏をツアー。着替え途中のアレック・ボールドウィンやブレイク・ライブリー、ライアン・レイノルズがカメオ出演する場面も。

そして、放送前から話題となった、メリッサ扮するスパイサー報道官のスキットは放送開始20分ごろからスタート。5月9日に発表されたFBI長官の解任と、それにまつわる一連の出来事など、直近のホワイトハウスの出来事を反映した内容で、お茶の間の笑いを誘った。
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最初に演壇に登場したのは、アイディ・ブライン扮するサラ・ハッカビー・サンダース報道官。サンダース氏は、コミーFBI長官の解任に関するスパイサー報道官のメディア対応に満足がいかなかった大統領が、代わりに据えたと噂される女性。彼女が質疑を受ける間、スパイサー報道官は茂みの間からその様子伺っている。
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メリッサ扮するスパイサー報道官は、記者が報道官を”Bullish(攻撃的だ)”と発言すると、たまらず室内に登場。消火器で記者を攻撃する。
その後、恒例となった宿敵ニューヨークタイムズ記者、グレン・トラッシュとのやり取りでは、グレン役が「FBI長官はロシアと大統領の関係に深入りしようとしたから、解任したのでは」と質問。「黙れ、グレン」「お前は臭いんだ、グレン」と罵声を浴びせた。

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しかし、記者から、スパイサー氏が報道官の任務を解かれるのではないか、という噂に関する質問がすると状況が一変。「彼(大統領)が自分に嘘をつくはずはない。友達なんだから」と言い張るものの、不安になった報道官は、演壇に乗ったまま、大統領の真意を確かめに行く。

ここで、ソーシャルメディアで話題となった、マンハッタンの車道を演壇ごと移動するシーンが登場する。「もっと、うまく話せるようになるから」と街中で叫ぶスパイサー。

まず最初に向かったのは5番街のトランプタワー。しかし、彼はもうここには来ない、と警備員から告げられる。(大統領は、5月4日に就任後初めてニューヨークを訪問したが、自宅に寄らなかった。)そして、ニュージャージーのゴルフコースで、アレック・ボールドウィン扮する大統領と出会う。

スパイサー:「トランプ大統領。あなたと話さなければならない。これまでに私に、嘘をついたことはありませんか」
トランプ:「(嘘をついたのは)君がここで仕事をするようになってからずっとだ」と、認める大統領。
スパイサー:「もうこれ以上できません。」「記者達が、大統領がサラと私を取り替えようとしていると言っているのです。」

すると、突然、忠誠の誓いのキスを要求する大統領。報道官は「できません!」と拒否。「ボスがキスをした後、本人は消されてしまって二度と登場しない、という映画ゴッドファーザーの場面みたいじゃないですか」。大統領は「そうだ」と一言。無理矢理キスをする場面で終わる。

なお、大統領は、自身のツイッターや5月13日放送のFoxニュースのインタビューで、広報チームメンバーや、記者会見の方法についての見直しを示唆。今後の展開に注目が集まっている。