メーガン妃 米人気アニメのパロディーに「困惑」、法的措置の可能性も

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米コメディ・セントラルの人気アニメ「サウスパーク」の新エピソードが、ヘンリー王子とメーガン妃をモチーフにした大胆なパロディーだと話題を呼ぶ中、メーガン妃はショックを受けており、法的対応を検討する可能性が報じられた。

先週放送された「ワールド・プライバシー・ツアー」というタイトルのエピソードには、ヘンリー王子とメーガン妃をもじったと見られる「カナダの王子と妻」が登場。「プライバシーが欲しい」と主張して回りつつ、あちこちでアピールを繰り返すことでより注目され、敬遠されていく。

英デイリーメールによると、メーガン妃は同エピソードでの自分たちの描かれ方に「困惑し打ちのめされて」おり、「エピソードを見るのを拒んでいる」という。

英王室コメンテーター、ニール・ショーン氏は、FOXニュースの取材に対し、ヘンリー王子夫妻の法的代理人が「法的な問題がある」可能性があるとして、サウスパークの今シリーズを注視していると説明。「不当な描写がないか、さらに悪意のある描写が出てこないか、注目して見ている。笑い飛ばして楽しんで、ジョークを理解していることを世間に示すのではなく、これが彼らの方針のようだ」と語った。ただ、今のところはサウスパーク制作側に法的通知は届いていないという。

実話のパロディー満載

サウスパークの新エピソードに登場する「カナダの王子」はヘンリー王子を思わせる赤髪で、「王子の妻」は、メーガン妃が2018年の王室イベントで着ていたのと同じピンクのスーツという出で立ちで現れる。

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主人公のスタンが「間抜けな王子とばかな妻」と呼んだり、スタンの友達カイルが夫妻のプライベートジェットが家の前に停まっていて困ると苦情を言ったりする場面もある。

エピソードは、昨年死去したエリザベス女王に似た「カナダの女王」が亡くなったと伝えられるところから始まる。カナダの王子とその妻は女王の葬儀に参列するが、カナダの王室を公に批判したことで他の王室メンバーからブーイングが飛ぶ。

反発に対抗し、2人は王子の著書「Waaagh」の宣伝のため「グッド・モーニング・カナダ」という朝のニュース番組に出演する。「Waaagh」の表紙はヘンリー王子の著書「Spare」の表紙の装丁とまるで同じ。2人は番組で「プライバシーが欲しい」「私たちを見ないで」と書かれたプラカードを掲げて、プライバシーを侵害しないようアピールする。番組司会者は王子に、自分から王室の暴露本を発表したのではないかと指摘するが、王子は「普通の暮らしが欲しいだけ。こんなふうに注目されるのはつらい」と答える。本気でプライバシーが欲しいのかとさらに問い詰める司会者に、怒った王子夫妻はスタジオを出て行ってしまう。

その後夫妻はプライベートジェットで世界を旅し「プライバシーが欲しい」と触れ回るが、何事かと怪しんだ地元の住人たちから注目を浴びる。最終的にコロラド州の静かな町、サウスパークに落ち着いた2人は「ここなら私たちが本気で普通の暮らしを欲しがっていると分かってもらえる」と考えるが、常にどこか騒々しい夫妻は地元住人から受け入れられない。

パロディーを随所に散りばめた番組には、二人の矛盾が巧みに描けていると称賛する声も上がっている。メーガン妃の宿敵で、大物司会者のピアース・モーガン氏は「死ぬほど素晴らしい」と絶賛し、大半の米国人がこのように感じているはずだとツイートしている。