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男性モデルら 有名写真家BウェーバーとMテスティーノをセクハラ被害で告発

13日(土)、30名以上のモデルやアシスタントらが、第一線で活躍するファッションフォトグラファーのブルース・ウェーバー(Bruce Weber)とマリオ・テスティーノ(Mario Testino)によるセクハラ被害を告発したと、ニューヨークタイムズが報じた。

ウェーバー氏のセクハラ疑惑

モデルのロビン・シンクレア(Robyn Sinclair)氏を含む男性モデル15名が、ウェーバー氏からのセクハラ被害を訴えた。
ウェーバー氏は、80年代にカルバンクライン(Calvin Klein)のヌードモデルの広告や、アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)の広告などで名を馳せた、商業広告のトップフォトグラファー。

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被害者によると、フォトシューティングの間に、不必要なヌード写真の撮影や、ボディータッチ、性行為などを繰り返し強要していたという。被害者のひとり、モデルのロビン・シンクレア氏は、性行為には及ばなかったが、ウェーバー氏から不愉快な接触や虐待などが何度もあったと述べている。

2017年12月、モデルのジェイソン・ボイス(Jason Boyce)氏は、ウェーバー氏からセクハラ行為を受けたとして、ニューヨーク州最高裁判所に訴えを起こした。

テスティーノ氏のセクハラ疑惑

マイケルコース(Michael Kors)や、バーバリー(Burberry)、ドルチェ&ガッバーナ(Dolce & Gabbana)の広告写真を手がけるテスティーノ氏は、13人の男性アシスタントとモデルから、意に反して触られたり、マスターベーションなどの性的被害を訴えられた。
テスティーノ氏は、VOGUEなどのラグジュアリー雑誌や、ウィリアム王子とキャサリン妃などの英国王室のポートレート写真を手がけていることでも有名。2014年には大英帝国勲章(OBE)を授与されている。

90年代のGucciでのキャンペーンモデルを務めたライアン・ロクテ(Ryan Locke)氏は、シューティングの最終日、スタッフ全員を部屋から締め出した後、テスティーノ氏は「私は少女で、君は少年だ。」と言って上に乗りかかってきたという。テスティーノ氏と仕事することを他のモデルに話すと、「ベルトをきつくしめていくように」というジョークが交わされるほど、テスティーノ氏のセクハラ行為は有名だった。

2008年から2016年までテスティーノ氏と頻繁に仕事をしていた撮影プロデューサーのThomas Hargreave氏は、「彼が人のズボンの中に手を入れるのを、少なくとも10回は見た。」とし、「彼はジョークでやっているようだったが、僕には笑えなかった。」と証言している。

2人はセクハラ行為を否定

ウェーバー氏は、この告発に対しタイムズに「とんでもない主張をされ、私は大変ショックを受け、嘆き悲しんでいる。私は完全否定する。」とタイムズに声明を寄せた。

テスティーノ氏は、弁護士事務所のLavely & Singerを通じて、これらの申し立てにショックを受けており、訴えられた行為についてが認識していないと述べた。

元モデルのトリッシュ・ゴフ(Trish Goff)氏は、「男性モデルというのは、重宝されるが、最も使い捨てされやすい。」とし、特に若い男性がモデル業界で搾取されていることを指摘する。
ただ、ウェーバー氏らと仕事を断ることは、この業界で仕事ができないことになるという暗黙のルールをタイムズに語った。

モデルたちは、黙っていれば、高額報酬の広告キャンペーンの仕事を得ることができ、拒否した場合は、キャリアを台無しにされることを恐れて、これまで公になってこなかった。

アナ・ウィンターも声明を発表

米VOGUEの編集長であり、コンデナスト(Conde Nast)のアーティスティック・ディレクターを務めるアナ・ウィンター(Anna Wintour)氏は、彼らは友人だが、今後の仕事を打ち切ることを発表した。
「今回の告発を真剣に受け止めています。コンデナストでは、彼らとの仕事関係を停止する。」と声明で述べた。

13日、コンデナスト社CEOのロバート・ A・ザウアーバーグJr(Robert A. Sauerberg Jr)とアナ・ウィンターは共同で、モデルをセクハラより保護するためのガイドラインを発表した。

新ガイドラインでは、18歳以下のモデルは起用しないこと、撮影セット内では飲酒しない、定められたシューティングが完了したら、セットは個人的に使用させない、セット内にモデルとフォトグラファーの状態にすることを推奨しないなどのルールが定められている。

マイケルコースらも仕事打ち切りを発表


米WWDによると、ウェーバー氏を頻繁に器用していたラルフローレンや、マイケルコース、スチュアート ワイツマン、バーバリーは今後のキャンペーン広告に彼らを起用しないと声明を発表した。
NYを拠点とするエージェンシー、Lipman Studioのオーナー、デイヴィッド・リップマンも仕事を打ち切ると述べた。
カルバンクラインやアバクロのキャンペーンを行ってきた広告代理店Shahid & Companyのサム・シャヒード氏は、ウェーバー氏のこのような行為は見たことがない。大変ショックを受けていると語っている。

ファッション業界では、ファッション写真家テリー・リチャードソン(Terry Richardson)氏がセクハラの告発を受け、英VOGUEなどから追放された。

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