28日、ニューヨークでテニスの 全米オープンが開幕した。女子シングルス第1回戦に、2016年にドーピング違反により出場停止処分を受けた マリア・シャラポワ (Maria Sharapova)が出場。世界ランク2位のシモナ・ハレプ(Simona_Halep)と対戦し、2時間44分のフルセットの末、2-1で勝利した。
19ヶ月ぶりのグランドスラム大会
グランドスラムで過去5度の優勝を誇るシャラポワは、昨年の全豪オープンの薬物テストで、メルドニウムの陽性反応が出たため、15ヶ月の資格停止処分を受けた。今年の4月に停止期間は終了していたが、全仏オープンではワイルドカード(主催者推薦枠)を与えられず、出場することはできなかった。
全米オープンでは、全米テニス協会(USTA)は資格停止期間を全うしたことを理由にワイルドカードを与え、シャラポワにとって19ヶ月ぶりのグランドスラム大会への出場が決定した。
フルセットの末に勝利
約1年半ぶりの大会に、スワロフスキーのスタッズがが散りばめられたスカートに、レースの装飾が施されたリトルブラックドレスのようなおしゃれウェアで登場。なお、デザインは元ジバンシーのデザイナー、リカルド・ティッシ(Riccardo Tisci)によるもの。同ウェアは、ナイキでも発売される予定という。
.@MariaSharapova shares some autographed balls with the crowd after winning her @usopen R1 match pic.twitter.com/K4cM14OzEr
— Jimmie48 Photography (@JJlovesTennis) 2017年8月29日
対戦相手となった世界ランク2位のシモナ・ハレプ(Simona_Halep)選手。
.@Simona_Halep on the No. 1 spot: “I have a chance. I will work for it & maybe one day it will be there.” https://t.co/sitTEFK1v4 #USOpen pic.twitter.com/CtC1Vwvyla
— US Open Tennis (@usopen) 2017年8月29日
試合では、シャラポワは7本のダブルフォルトに、64本のアンフォーストエラー、60本のウィナー叩き出した。22回のブレークポイントのうち、獲得できたのは5回のみとなった。これに対し、ハレプは、15本のウィナー対し、14本のアンフォーストエラーを記録した。
試合は、互いに、離されまいと、粘り強くスコアを積み上げていく緊張感のある展開に。ラリーやサーブで点数が入るたびに、観客からは双方の選手に向けて、大きな拍手が送られた。
結果6-4、4-6、6-3でシャラポワが勝利。マッチポイントでハレプの放ったバックハンドがアウトとなると、膝から崩れ落ちてコート上で勝利の喜びをかみしめた。
An extremely emotional @MariaSharapova ends a three-set marathon vs second seed Halep 6-4, 4-6, 6-3. #USOpen @MBUSA pic.twitter.com/0SLN8Zrrwx
— US Open Tennis (@usopen) August 29, 2017
その瞬間、観客も総立ちに。大きな拍手でシャラポワのカムバックを祝福した。
また、ハレプ選手と握手をし、観客に手を振った後は、感極まってタオルに顔を埋める場面も。
"This girl has a lot of grit and she's not going anywhere," @MariaSharapova after her win over (2) Halep tonight.#USOpen pic.twitter.com/UAyA9hyBoi
— US Open Tennis (@usopen) August 29, 2017
試合後、スポーツ番組の中継でインタビューに答えるシャラポワ選手
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