フロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス(Marjory Stoneman Douglas)高校で17人が死亡した14日の銃乱射事件を受け、全米の高校生などを中心に、銃規制を求める抗議集会やストライキが各地で計画されている。
全米のウィメンズマーチユース部は、事件のちょうど1ヶ月後にあたる3月14日の10時に、17分間の抗議ストライキを計画。議員達に対し、思いを寄せたり、祈りの言葉をツイートするだけでなく、銃暴力阻止に向けた立法措置を講じることを訴える。なお、ニューヨークでは、6の高校がこの活動に参加を計画しているという。
Enough is enough!
Women's March Youth EMPOWER is calling for students, teachers, and allies to take part in a #NationalSchoolWalkout for 17 minutes at 10am on March 14, 2018. Join us in saying #ENOUGH!https://t.co/8ZE8uthRlZ pic.twitter.com/45yCZl4zDm
— Women's March (@womensmarch) 2018年2月16日
一方、ナショナル・スクール・ウォークウトは、学生達に向かって、19年前に13名が射殺されたコロンバイン高校乱射事件と同じ日の4月20日に抗議ストライキの実施を呼びかけている。
On Friday, April 20th we want students to attend school and then promptly WALK-OUT at 10:00 am. Sit outside your schools and peacefully protest. Make some noise. Voice your thoughts. "We are students, we are victims, we are change."
— National School Walkout (@schoolwalkoutUS) 2018年2月17日
さらに、事件が起きたマージョリーストンマン・ダグラス高校の生徒達は3月24日に首都ワシントンDCで「命の行進」(march for our lives)を計画しており、学校の安全と銃規制を議員達に呼びかける。また、州都はタラハシー (Tallahassee)でも、銃規制とメンタルヘルス、学校の安全を訴える集会を計画している。
On March 24 we will take the streets of Washington DC and our communities across the country to #MarchForOurLives. Sign up at https://t.co/2m7ItdfFjV pic.twitter.com/yokyEdj7Jq
— March For Our Lives (@AMarch4OurLives) 2018年2月18日
事件の背景
今回の事件で逮捕された元生徒のニコラス・クルーズ(Nikolas Cruz)容疑者(19)は、感情が押さえ切れず、家族らに暴力行為を行うなど、2010年から2016年の間に30回以上、地元警察が家に出動していた記録が残っている。
また、YOU TUBEを見た一般人や、クルーズ容疑者に近しい人物から、容疑者が殺害願望を持っているという通報を、2回に渡り受け取っていたが、通常取るべき対応を怠ってきたことが非難にさらされている。
また、容疑者はメンタルヘルスクリニックに通院歴があったにも関わらず、バックグラウンドチェックをパスし、AR-15ライフルと大量の銃弾を合法に購入していた。
クルーズ容疑者の弁護士は、人格が破壊しており、自閉症の可能性についても調査すると裁判で述べた。
トランプ大統領は、フロリダの病院で負傷者らを見舞い、救助に駆けつけたファーストレスポンダーに感謝を述べたが、銃規制については言及を避けている。