積年の恨み?ベッドバス&ビヨンドの経営破綻 MAGAファンが祝福

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生活雑貨を扱う米大手小売チェーン「ベッド・バス・アンド・ビヨンド」の経営破綻に、トランプ支持者らから喜びの声が上がった。

同社は23日、ニュージャージー州の連邦破産裁判所に破産法11条の適用を申請したことを発表した。破産手続き中の運営資金として、2億4,000万ドルのつなぎ融資を確保したとしており、360店舗と子供用品店(buybuy Baby stores)120店舗について、「閉鎖に向けた取り組みを開始する間、営業を継続する」とした。なお同社のホームページでは、水曜日から閉店セールを開始するとしている。

2019年に60店舗を閉鎖すると発表した際、ベッド・バスだけで北米に993店舗を展開していた。AP通信によると、同社の従業員は14,000人で、昨年2月の32,000人から大幅に減少している。

マンハッタンのミッドタウンにある店舗はすでに閉鎖 ©MashupReporter

この知らせに、プロフィール欄にウルトラMAGAのハッシュタグを表示するあるツイッターユーザーは「GO WOKE GO BROKE(ウォークになると破綻する)」と投稿。「2年前にマイク・リンデルをキャンセルしたベッド・バス・アンド・ビヨンドが破産申請した」とツイートした。

極右のニュースサイトとされるゲイトウェイ・バンディットも「ウォークになると、崩壊する」とツイート。「保守派を裏切り、マイピロー製品を停止した企業だ」と加えた。

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マイク・リンデル氏といえば、トランプ氏と親しく、2020年大統領選ではトランプ氏の唱える投票不正説を強く後押しした。1月6日に首都ワシントンで開かれ、議事堂襲撃事件へとつながった集会にも参加していた。

同事件後、自身の経営する枕ブランド「マイピロー」に対する不買の声が上がる中、リンデル氏は自ら、ベッド・バスから取引停止を告げられたと明かしていた。ただし、ベッド・バスは当時、取扱の停止はリンデル氏の枕の売り上げの低迷が理由だとしていた。