ニューヨークの冬の風物詩、メイシーズサンクスギビングデーパレードを3日後に控えた21日の早朝、出演者やスタッフが使用する予定だったトレーラーが火災に巻き込まれ、焼失する事故が発生した。

火災が起きたのは午前5時45分頃、ニュージャージー州のサウス・カーニーにあるチャーターバス会社ロイヤル・バスの駐車場。バス7台とトレーラー数台が被害を受けた。この中にはパレードに出演する歌姫、マライア・キャリーとそのスタッフ、ダンサーらが使用を予定していたものもあった。火災は午前7時までに鎮火し、負傷者は報告されていない。

バスを所有するレンタルバス会社オン・タイム・エリート社によると、バスとトレーラ一台あたりの損失は67万ドル(約9,400万円)に上るという。

ニューヨークポスト紙の取材に答えた予約エージェントのクリーセル・フローレス氏によると、火災が起きる前に管理係が大きな爆発音を聞いていた。その後3台が炎に包まれ、瞬く間に残りの4台に燃え移った。地元の警察は、「人為的」な火災を疑っており、犯罪の可能性について言及したという。ただし現時点では、電気系統や’天候が事故につながった可能性も排除されておらず、捜査の結果が待たれている。

セキュリティーカメラが設置されているが、警告が作動しなかったという。以前にキャンピングカーのバッテリーを盗まれる事件があったが、ここ一年間はいたずらされることもなかった。フローレス氏は、現場では過去20年、安全プロトコルを徹底しており、このような事件はなかったと強調している。

2022年メイシーズサンクスギビングデーパレードの目玉は?

ニューヨークで毎年感謝祭に行われる人気イベント「メイシーズサンクスギビングデーパレード」。1924年から100年近く続く伝統的な行事で、今年で96回目を迎える。見学に訪れる観客は350万人、当日は約5千万人がテレビで視聴するともいわれる。

開催は、24日午前9時から正午まで。NBCが全国放送するほか、同局のストリーミングサービス「Peacock」でも配信する。

人気キャラクターの巨大バルーンや山車が、セントラルパークのウエスト77ストリートから、ミッドタウンの34ストリートにあるメイシーズまでの約4キロを行進する。

今年は16種類の巨大バルーンと28台の山車、700人を超えるピエロやマーチングバンドが参加する予定。

新たに登場するバルーンは、オーストラリア発のアニメキャラクター「ブルーイ」、ベストセラー児童書の「グレイグのダメ日記」(Diary of a Wimpy Kid)、映画「ミニオンズ」シリーズのキャラクター、スチュアート、シンクレア石油会社のシンボルマークの恐竜「ディノ」(Dino)が子供恐竜を携えて新たに帰ってくる。ピカチュウや悟空など、毎年人気の日本のキャラクターも登場する。

Photo by Eugene Gologursky/Getty Images for Macy’s Inc.

山車に乗った有名アーティストらも見もの。今年は、カントリー・ラップでビルボードのシングルチャートを独占したブランコ・ブラウン、30年ぶりにクリスマスCDを発売したグロリア・エステファン、オーディション番組「アメリカン・アイドル」シーズン6で優勝したジョーダン・スパークスらが登場する。さらに韓国系アメリカ人として初めてミス・アメリカに選出されたエマ・ブロイルズも参加する。

パレードは例年サンタクロースがトリを努めるが、その前に、マライア・キャリーがクリスマスの定番曲「All I Want for Christmas is you」を披露する。マライアは数日前に、インスタグラムで出演を予告していた。

2021年メイシーズサンクスギビングデーパレードの様子