『ホーム・アローン2』からトランプ氏を消去?マコーレー・カルキンが支持

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トランプ クリスマス
Alex Gakos / Shutterstock.com

クリスマスの定番映画『ホーム・アローン2』のファンが、カメオ出演したトランプ氏を削除するよう求めたところ、マコーレー・カルキン本人が賛成し、話題となった。

トランプ支持者らが議事堂を襲撃した事件を受け、大手SNSはトランプ氏のアカウントを停止したほか、企業の間で、トランプ氏との関係を解消する動きが広がっている。

ツイッターユーザーが「嘆願」と称して、トランプ氏を、40歳のマコーレー・カルキンにデジタル処理で置き換えるよう呼びかけたところ、カルキン氏本人から「納得」とリプライ。

別のユーザーは、トランプ氏を透明に加工した動画を投稿。カルキン氏はこれを「ブラボー」と称賛した。

さらにオンラインでは、トランプ氏をバイデン次期大統領に置き換えようという署名も募られている。

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ネットではミームも出回っている。乱入者の1人「Qシャーマン」がトランプ氏に場所を尋ねる「ホームアローン2021年版」。

1992年公開の『ホームアローン 2』(Home Alone 2: Lost in New York)では、ニューヨークのプラザホテルで、主人公の少年ケビンが、通りがかりのトランプ氏にロビーの位置を尋ねるシーンが含まれている。トランプ氏は当時、実際にホテルのオーナーを務めていた。

なおカメオ出演の経緯に関して、監督のクリス・コロンバス(Chris Columbus)氏は、撮影の使用代を払っていたにも関わらず、トランプ氏が、ロケ地として使用するには、自身の映画出演が条件だと伝えてきたとInsiderに語っている。

試写をした際、トランプ氏の登場したシーンで歓声が上がるなど、観客の反応が良かったため、トランプ氏の出演場面を残すことに決定したという。

トランプ氏も作品を気に入っているようだ。2019年12月、海外でクリスマスを過ごす軍隊と電話会議を行った際「今でも多くの人から、ホームアローン2を見たと言われる」と述べ、「最もヒットしたクリスマス映画の一つだ。出演できて光栄だ」とアピールしていた。

なお、ホームアローン2では、セントラルパークのスケートリンク「ウォルマンリンク」(Wollman Rink)もロケ地として使用された。1986年に営業を再開した同リンクは、39歳のトランプ氏が再開発を手がけ、成功させた事業の一つとして知られる。

ニューヨーク市のデブラシオ市長は13日、トランプ・オーガニゼーションと市の契約と全て解除すると発表。これには、ウォルマンリンクやブロンクスのゴルフ場など4カ所の施設が含まれる。

過去にも物議

公共放送のカナダ放送協会(CBC)が2019年12月、トランプ氏のカメオシーンをカットして放送したところ、トランプ支持者から批判される出来事があった。

ある視聴者が場面の削除に気づき、CBCの判断をSNSで賞賛したところ、トランプ氏の支持者は「オーウェリアンだ!(ジョージ・オーウェルの「1984」の歴史の書き換え)」と反応し、大きな騒ぎとなった。

CBCは、シーンの削除はCMのためで、政治的な意図はないと説明。トランプ氏が当選する前の2014年にも、同様のフォーマットで放送していると述べている。

この年、『ホームアローン2』英語版のウィキペデイアでは、トランプ氏に関する説明書きが「ホワイトハウスで弾劾訴追を受けた初のキャスト」と書き換えられる出来事もあった。

なお下院は13日、トランプ氏を弾劾条項「暴動の扇動」で弾劾訴追する決議案を232-197の賛成多数で可決。トランプ氏は米史上初めて2回の弾劾訴追を受けた大統領となった。