強盗に立ち向かった従業員を解雇、高級スポーツウェアブランドCEOが釈明

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高級スポーツウェア「ルルレモン」のジョージア州にある店舗で、強盗犯に立ち向かった従業員が解雇された。この判断に非難の声が上がったが、同社のトップは、従業員の安全を確保するため、強盗と関わらないよう「ゼロ・トレランス・ポリシー」を採用していると主張。社の決定を擁護した。

強盗事件は先月、アトランタにあるピーチツリーコーナー店で起きた。SNSに投稿された動画では、覆面マスクをかぶった3人の男が棚から次々と商品を奪う様子や、「やめなさい」「出てって」と警告する従業員の姿が撮影されている。従業員はその後、警察に通報した。

事件からまもなく、2人の従業員はその後、社の規則に違反したとして解雇された。アシスタント・マネージャーだったジェニファー・ファーガソンさんは地元テレビの取材に、会社から具体的な解雇理由を告げられておらず、退職金も支払われていないと語っている

ルルレモンのカルバン・マクドナルドCEOは2日、CNBCのインタビューで、同社では強盗被害に遭った時の対応について「発生した強盗は放置する」よう訓練していると説明。「従業員と顧客の安全を最優先にするためだ。たかだか商品だ」と理由を加えた。

さらに2人は、警察を呼んだことで解雇されたのではなく、店から追い出すなど、強盗と関わらないという社の方針に従わなかったためと弁明した。これまで、従業員が強盗に関わったことで、負傷や死亡事件に発展した例もあると説明し、あくまでも従業員を守るためだと主張した。

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広報担当者によると、同社では押し込み強盗があった場合、容疑者を「追いかけたり、物理的に接触したりすることは一切許容しない」方針を採用している。容疑者が店を出た後「即座に911に通報するよう指導している」という。

なお犯人はその後、地元警察に捕えられ、強盗罪で起訴された。同じ店舗で、十回以上略奪をした疑いがもたれている。