エルヴィス・プレスリー娘リサ・マリーさん急逝、54歳

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12日、エルヴィス・プレスリーの娘、リサ・マリー・プレスリーさんが、ロサンゼルスにある病院で死去したことがわかった。54歳だった。TMZが関係者の話をもとに報じた。

リサ・マリーさんはこの日午前10時半ごろ、ロサンゼルス郊外のカラバサスにある自宅で心停止となり、救急搬送されていた。

最初に気づいたのは家政婦で、元夫のダニー・キーオ氏が、救急隊員が到着するまで心肺蘇生を施したという。病院に搬送される直前に、脈が戻ったとも伝えられたが、その後の容体については明らかにされていなかった。

リサ・マリーさんは2日前の夜、ロサンゼルスのビバリーヒルズホテルで開催されたゴールデン・グローブ賞の授賞式に、母親のプリシラさんと共に出席していた。

バズ・ラーマン監督の伝記映画『エルヴィス』で、プレスリー役を演じたオースティン・バトラーは、ドラマ部門の主演男優賞を獲得。受賞スピーチでは、プリシラさんとリサ・マリーさんへの感謝を示し、故エルヴィス・プレスリーに「あなたはアイコンであり、レベル(反逆者)だ。心から愛してる!」と語りかけた。

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リサ・マリーさんもABCの番組で、「彼はまるでプレスリーとチャネリングしていたようだった」と語るなど、バトラーの演技を絶賛していた。

10日に開催されたゴールデングローブ賞授賞式の写真。母親のエルヴィス・プリシラさん、俳優オースティン・バトラー氏、リサ・マリーさん、バズ・ラーマン監督 ©Chelsea Lauren for the HFPA

TikTokに投稿された動画では、バトラーや周囲の人々が、リサ・マリーさんの足元を気遣う様子が投稿されていた。

@elitedaily Austin. Butler. *bites lip* #GoldenGlobes #austinbutler #elvis #elvismovie ♬ f urself in vegas – SHIMA

リサ・マリーさんは1968年2月1日、エルヴィス・プレスリーとプリシラさんの間に生まれた。父親のエルヴィスは1977年、リサ・マリーさんが9歳の時、心不整脈で死去した。母親のプリシラさんは、夫の死後、サイエントロジーに入信。リサ・マリーさんは2014年に脱退した。その際「徐々に自己破壊していった。彼らは私の魂やお金、私の全てを奪った」と教団を非難していた。

1993年、唯一の相続人として、エルヴィスの遺産(推定1億ドル)を引き受けたが、2004年に85%を売却している。

リサ・マリーさんは、シンガーソングライターとして活躍し、2003年にデビューアルバム「To Whom It May Concern」を発売。ビルボードアルバムチャートで5位を獲得した。2005年と2012年にもアルバムをリリースしている。

最初に結婚したのはミュージシャンのキーオ氏で、2人の子供をもうけた。息子ベンジャミンさんは2020年に自殺しており、娘のライリー・キーオは女優として活動している。1994年に離婚。その後、1カ月も経たない間に、マイケル・ジャクソンと結婚したが、夫婦生活は2年足らずで終わりを迎えた。2002年には、俳優ニコラス・ケイジと結婚したが離婚。2006年にギタリストのマイケル・ロックウッドと結婚し、双子をもうけた。