「トランプ氏は敗北を認めてはならない。戦え」共和党グラハム議員

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Jeffery Edwards / Shutterstock.com

8日、Foxニュースの番組「Sunday Morning Futures」に出演した上院司法委員会のリンジー・グラハム委員長は「トランプ氏は負けていない」と主張。「敗北を認めてはならない」と語った。

グラハム議員は「これは係争中の選挙だ。メディアが大統領を決めるのではない」と報道を否定した。

米報道機関各社は7日朝、ペンシルベニア州でバイデン氏の勝利が確実となり、当選に必要な選挙人が270人を超えたと発表。同日夜に、バイデン氏が勝利演説を行った。

一方、トランプ氏は声明で「選挙はまだ終わっていない」と主張。再集計や法的に申し立てをしている州があるとして、バイデン氏はいかなる州でも勝者として認められていないと述べた。

グラハム議員はペンシルベニア州に関して、「われわれは、投票した15人がすでに死亡していることを確認した」とした上で「6人が死亡後に登録し、投票していた」と語った。

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さらにミシガン州の投票システムで、共和党の一部の票が民主党に変更される障害があったと述べ、「ソフトウエアは全国で使用されているものだ。多くの詐欺がある。わたしが大統領ならば、すべてを裁判所にもっていて、反撃する」と語った。

デトロイトニュースによると、4日、同州北部のアントリム郡のウェブサイトで、誤った結果が表示されていることが判明。バイデン氏リードから、後にトランプ氏リード(56%-42%で)に修正された。共和党全国委員会のロナ・ダニエル委員長は6日の会見で「重大なソフトウエアの欠陥」だと述べ、同様のソフトウエアが47の郡で使用されており、他の地域で問題がある可能性があると発表した。これに対して、ジョスリン・ベンソン州務長官は、問題は職員がソフトウエアを更新しなかったことが原因で、人為的なミスだと説明。ダニエル氏の主張は誤りだと発表した。

グラハム議員は「共和党が異議を唱え、米国の選挙システムを変えなければ、共和党の大統領は二度と選ばれない」と主張。「トランプ大統領は敗北を認めるべきではない」と語った。

さらにペンシルベニア州の郵便局で、消印が変更された疑惑について、FBIが調査をしているとしつつ、「われわれの委員会がこの男性を話をするだろう」と語った。

前日、グラハム議員は、トランプ陣営から、ペンシルベニア州の郵便職員、リチャード・ホプキンス氏の宣誓供述書を受け取ったと発表した。ホプキンス氏は供述書で、、ロバート・ワイゼンバッハ局長が、4日以降に収集された投票用紙について「消印を3日に集められたように日付を遡って記入している」と、職員に話したと証言しているという。

グラハム氏は最後に「トランプは負けていない。大統領、敗北を認めてはならない。激しく戦え」と訴えた。

グラハム氏に続いてインタビューに答えたテッド・クルーズ上院議員(テキサス 共和党)は、トランプ氏には「勝利の道」があると語った。

クルーズ議員は、再集計をした場合、郵便投票は対面で投じる票よりも、無効となる可能性が高いと説明。激戦州の一部で、郵便投票を調査する場合、バイデン氏の得票数は下がるだろうと語った。