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トランプ氏の「ゴールデンシャワービデオ」実在する?疑惑が再燃

ロシアにコンプロマート(不名誉な情報)を握られているとささやかれてきたトランプ前大統領。英紙ガーディアンが新たに入手したロシアの内部資料には、この存在を裏付ける内容が記されているという。

同紙が入手したと主張するのは2016年1月22日にクレムリンで開かれた会議の資料。表向きの議題は経済とモルドバに関するものとされ、プーチン大統領と当時首相だったメドベージェフ氏、セルゲイ・ラブロフ外相、セルゲイ・ショイグ国防相、対外情報庁長官だったミハイル・フラトコフ氏、アレクサンドル・ ボルトニコフFSB長官らが出席した。

会議の中で、出席者らは「米国の社会的混乱」や「米国大統領の交渉の立場を弱体化する」などの「モスクワの戦略的目標」を達成するのにトランプ氏が役に立つという考えで一致。プーチン大統領は、3つの諜報機関に、トランプ氏の当選を助ける現実的な方法を考えるよう命じたという。

一連の資料には、トランプ氏を「劣等感に苛まれている衝動的で、精神的に不安定、アンバランスな人物」と評価したものや、トランプ氏が「ロシア連邦の領土に非公式に訪問」した際に作成されたコンプロマートを、クレムリンが所持していることを示す内容が含まれているという。

コンプロマートは「特定のイベント」に関するものと記されており、添付資料を参照するよう誘導されているという。ただし、同紙は参照先の資料を入手しておらず、具体的な内容は明らかでない。

このほか、文書には、クレムリンがワシントンの敵対的な行動に対抗するために取りうる方策や、「右派と左派の政治的溝を深めること」「オバマ政権下の反体制的なムード」といった米国の弱点が提示されているという。

ガーディアンの質問に、プーチン大統領の報道官ディミトリ・ペスコフ氏は、ロシアのリーダーが会合でトランプ支持で一致したという話は「パルプ・フィクション」だと否定している。

同紙は、資料の信頼性について、独立した専門家が本物と評価しており、付随的な詳細の情報も正確だと主張。全体的なトーンや要旨は、ロシアの安全保障の考え方と一致しているとしている。

コンプロマートの内容は不明のままだが、ガーディアンの報道を受け、ツイッターでは、スティール文書に記されたトランプ氏の「おしっこテープ」疑惑に関する話題が再燃した。

スティール文書は、2016年の選挙期間中、ヒラリー陣営の依頼を受けた情報リサーチ企業に雇われた英情報機関の元職員クリストファー・スティール氏が作成した一連の調査メモ。スティール氏はこの中で、トランプ氏が2013年にミスユニバース大会のためにモスクワを訪れた際、リッツカールトンのスイートで売春婦を大勢呼んで「ゴールデンシャワー(おしっこ)ショー」見物したと報告した。理由について、オバマ夫妻が訪露の際に同じ部屋に泊まったことを知っており、夫妻を嫌っていたトランプ氏が、ベッドを汚そうとしたと説明している。ホテルは、FSB(連邦保安庁)の管理下にあり、隠しマイクやカメラが設置されていることで知られていた。スティール氏は、ロシアの元情報職員が、この出来事を含めて、トランプ氏をゆするのに十分な材料をロシア側が持っていると主張していると報告した。

スティール文書は、バズフィードが2017年1月に全文を公開した。内容の信ぴょう性が検証されていないと批判があったものの、ロシアがトランプ氏の不名誉なビデオを持っているかもしれないという衝撃的な内容が大きな関心を集めた。

なおトランプ氏は当時、疑惑を「フェイクニュース」と否定。極度の潔癖症だからありえないなどと反論していた。

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